5月14日より公開が始まるロシア・アニメのカルト作『クー!キン・ザ・ザ』より、2人の地球人の混沌とした星間旅行を映す予告映像が解禁された。

 本作は、「クー!」という意味不明な言葉で世界中で多くのファンを生んだ旧ソ連カルトSF映画の傑作『不思議惑星キン・ザ・ザ』を、故ゲオルギー・ダネリヤ監督自身がレトロ感あふれながらSFタッチの未来を感じさせるアニメで再構築。“キン・ザ・ザ”界を象徴する釣鐘型宇宙船の浮遊感は、監督が実写版では表現できなかったアニメならではの珍妙なリアルさを描き出している。

 実写版は当時のソ連の政治体制を皮肉めいた視点で描いたと評されたが、本作は、大きな変革の波にあった現代のロシアを戯画化して風刺している。ダネリヤ監督は本作の完成後、2019年に88歳で死去。本作が遺作となった。

 解禁された予告編は、罵倒を意味する「キュー」というセリフでスタート。著名なチェリストのチジョフとDJ志望の青年トリクが、雪のモスクワで裸足の宇宙人と遭遇。思いがけずキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまう。そこは砂漠に覆われ、登場する異星人たちはそろって罵倒以外の全言語をまかなう「クー!」を連呼。動く釣鐘型の宇宙船も登場する。

 持っていたカツェ(マッチ)が超貴重品だったり、チェロで美しい音楽を奏でると異星人から「そんな曲やめて 吐きそう」と苦情が届いたりと、地球の常識が全く通用しない環境にチジョフとトリクは四苦八苦。「カツェをたくさん持っていれば、赤ズボンをはけてみんなが敬意のクーをする」「大人しくクーしろ!」など、現地に染まりながらも地球帰還を目指す2人の混沌とした旅は続く。

 アニメ映画『クー!キン・ザ・ザ』は、5月14日より全国順次公開