俳優の神尾楓珠が主演し、女優の山田杏奈がヒロイン役を務める映画『彼女が好きなものは』が、12月3日より公開されることが決定。予告編とメインビジュアルが解禁された。

 浅原ナオトの『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』(角川文庫刊)を映画化する本作は、ゲイであることを隠しながら生活する男子高校生とBL好きの女子同級生が、恋愛を通して、世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う姿を描く。10月に開催される第26回釜山国際映画祭のOpen Cinema部門に正式出品されることも決定している。

 自分がゲイであることを誰にも告げずに生きていた高校生の安藤純(神尾)は、ある日、書店でクラスメイトの三浦紗枝(山田)がBLマンガを購入しているところに遭遇。BL好きであることを秘密にしている紗枝は「誰にも言わないで欲しい」と純に口止めをするのだが、彼女はまだ知らなかった。目の前にいる純がゲイであることに。
 
 妻子ある同性の恋人・誠(今井翼)がいる純だったが、書店での遭遇をきっかけに紗枝と急接近。紗枝の友人達とダブルデートをしたり、クラスメイトたちと遊園地で遊んだりと仲を深めるうちに、純は紗枝から告白をされる。 「自分も“ふつう”に女性と付き合い、“ふつう”の人生を歩めるのではないか?」と、一縷の望みにかけるかのように、紗枝の告白を受け入れ、付き合うことになったのだが…。

 予告編は、純がBLマンガを手にしていた紗枝と書店で遭遇するシーンからスタート。「『これだから腐女子は』って思ってるよね」と自虐気味に語る紗枝に、「『これだから腐女子は』じゃなくて、『これだから三浦さんは』だよ」と優しく諭す純。互いの距離が縮まっていくが、ある時紗枝は、純が男性とキスをする姿を見て怒りを露わに。純は「ずっと悩んできたんだよ。女の子を好きなふりをして、必死に周りに合わせて生きてきたんだよ」と母親に訴え涙を流す。

 映像の後半からは、そんな純が友人から「純君は純君だから」と温かく接してもらう場面や、純が紗枝に「BL本貸してよ。僕も三浦さんのこと、理解したいから」と声をかけるシーンなど、希望を感じさせる展開に。最後は大勢の生徒達の前で「私はBLが大好きです!」と宣言する紗枝に、純が「ありがとう。僕も三浦さんが大好きだ」と語りかける場面で締めくくられる。純と紗枝が【ゲイ】や【腐女子】といったラベリングを脱して、「私」と「あなた」として、個と個の人間同士の誠実な関係を築き始めていくことをうかがわせる、エモーショナルな予告編となっている。

 メインビジュアルは、純と紗枝が凛とした表情でお互いを見つめ合う姿を捉えたものとなっている。

 映画『彼女が好きなものは』は12月3日より全国公開。