主演の神尾楓珠が教師を演じる土ドラ『顔だけ先生』(東海テレビ・フジテレビ系/毎週土曜23時40分)の第1話が9日に放送される。学園ドラマとあって生徒役には若手注目株が勢ぞろいするなか、第1話で突然長い髪を丸坊主にする女子高生を演じるのが田幡妃菜。本作のオーディションには坊主にすることを知ったうえで、「それでも今回の役を勝ち取りたかった」と挑んだ田幡に、生徒役をつかんだ思いやこれからの目標を聞いた。

 『顔だけ先生』は、超自分至上主義者の高校非常勤講師が、教育現場にさまざまな問題の種をまき散らしつつも、生徒たちに人生の楽しさを教えていく“予測不可能”な学園ドラマ。ルックスは抜群だが、教師らしいことは一切しない“自分ファースト”で“顔だけ”なポンコツ先生・遠藤一誠役を神尾が演じる。

 田幡が演じるのは、成績優秀の生徒で、動物好きの水原みずき役。第1話で、国の海外留学制度の学校代表候補の水原が、理事長面談を受ける直前に、突然ある志を抱き自ら丸坊主にする。

■「誰かがやるくらいなら、自分がやりたかった」

――本作への出演が決まった時の気持ちを教えてください。

田幡:オーディションの時から坊主になることは知っていたのですが、「絶対にこの役をやりたい」と思っていたので、素直にうれしかったです。

――知っていたうえで、オーディションを受けたんですね。

田幡:そうです。最初聞いた時はびっくりしたんですけど、誰かがやるくらいなら、自分がやりたいなと思って頑張りました。

――坊主にすることへの抵抗はなかったのでしょうか。

田幡:前日までは、あまり実感がなかったんです。少しはドキドキしてましたけど…(笑)。今までずっと髪が長かったので、「ショートヘアにしてみたい」とは思っていたんですけど、通り越して坊主に(笑)。こういう機会がなければできないことなので、楽しみな気持ちもありました。

■絶対に失敗できないシーンに緊張

――田幡さん自身も高校2年生で、高校に通っていますが、坊主になったことを友達は知っているのですか?

田幡:坊主になったあとは、ウィッグをつけて登校していたのでバレていませんでした。ドラマの予告編が解禁されたときに、(動画の中で)私が自分の手で坊主にするシーンを見て驚いていましたけど、「おめでとう!」って言ってくれました。

――田幡さん自身がバリカンで丸刈りにしているシーンはかなり衝撃的ですよね。

田幡:第1話のインパクトがあるシーンなので、かなりプレッシャーを感じて、台本を頂いてからずっと緊張していました。その上、坊主にすること自体も一発撮りなので、絶対「失敗できない」と思って2倍緊張しました。

――共演者の方は、どんな反応でしたか?

田幡:生徒役の共演者の方は坊主姿がウィッグだと思っていたようで、「本当にしているんだ!」ってびっくりされました。でも2日目くらいには「見慣れた」とも言われて、受け入れるのが早いなって思いました(笑)。

――生徒役では同世代の役者さんたちが出演していますが、撮影現場はどんな雰囲気でしょうか?

田幡:みんな明るくて、カメラが回っていないところでもすごくにぎやかなんです。少し長めの休憩があると、(YouTubeで流行っている)ピンポンパンゲームをして遊んだり、ドラマの公式アカウントに載せるTikTokを撮影したり、本当の学校みたいなことをしています。先生役の神尾楓珠さんも、教室のシーンだと生徒に混ざって楽しんでいますね。同世代の方の演技を見て「アドリブがすごい」とかたくさん刺激を受けて勉強になっています。

■「10代はどんどんぶつかって、20代で主演女優賞を取りたい」

――芸能界を志したきっかけは、なんだったのでしょう?

田幡:お母さんがオーディションに応募してくれたのですが、その時はまだ自分でやってみたいという気持ちは正直ありませんでした。でも審査が進む過程で、お芝居をやってみて楽しいなと思ってきて、ファイナリストに選ばれた時に「女優さんになりたい」とハッキリと思いました。あとは、一緒に受けている子達に負けたくない思いが大きくなりました(笑)。

――お話を聞いていて、負けず嫌いな一面もあるんですかね。

田幡:そうなんです。歳の近い妹がいるんですけど、小さい頃から、かけっことかでも負けたくありませんでした。だから、お仕事をはじめてからも「この役は絶対に取りたい」って思って、役のオーデションに臨んでいます。

――今回、水原みずきを演じる上で心がけたことはありますか?

田幡:演じるシーンのことだけではなく、みずきというキャラクターを考えるうえで、家庭環境を想像したり、みずきが興味を持ったアフリカのことを勉強して、役に近づけるよう努力しました。でも、もともと好きなことは好き、やりたいことはやりたいみたいな部分は、私に似ているなと思っていて。その点に関してはスッと、役に入れた気がします。

――憧れの女優さんはいますか?

田幡:池田エライザさんです。目力だったり、いるだけで放たれるオーラに憧れています。特に『賭ケグルイ』では、セリフのないシーンでも圧倒的な存在感を放っていて…かっこいいです。

――今後やってみたい役はありますか?

田幡:アクションが好きなので、刑事モノのドラマに出てみたいというのはあります。お芝居のレッスンでアクション基礎やカメラを意識した動きの立ち回りを学んでいて楽しいですし、以前は陸上の長距離走をやっていて、運動が大好きで今も走ったり筋トレを続けているので、体力には自信があります。あとは、私はホラー作品が苦手なので、苦手だからこそやってみたいなって思います。裏側を知れたら、ちょっとは怖くなくなるかなって(笑)。

――最後に今後の目標があれば、教えてください。

田幡:今は演技のスキルを磨きたいと思っています。10代は怖いもの知らずでなんでもできると思っているので、もうどんどんぶつかって、いろいろな役にチャレンジしていきたいなと思っています。そして、しっかり演技の実力をつけられたら20代で主演を演じられたり、主演女優賞をいただけるようになるのが目標です。(取材・文:於ありさ 写真:松林満美)

 土ドラ『顔だけ先生』は東海テレビ・フジテレビ系にて、10月9日より毎週土曜23時40分放送。

<田幡妃菜(たばたひな)プロフィール>
2005年3月15日生まれ16歳、埼玉県出身。身長157cm、特技は長距離・太鼓。
『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』(フジテレビ系)、『FINAL CUT』(関西テレビ系)、映画『罪の声』ほかドラマや映画に出演。