11月5日公開のマーベル映画最新作『エターナルズ』では、人気ハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリーが、超人的な能力を持ったエターナルズのセナ役を演じている。ヒーロー映画に興味がなかったという彼女が本作出演を決めた理由は、アカデミー賞で監督賞を受賞し、アジア人初の快挙を果たしたクロエ・ジャオ監督の存在だった。

 アンジーがアクション映画に出演するのは、肉体的なアクションを披露した『ソルト』以来約10年ぶりとなり、本作ではアイアンマンやキャプテン・アメリカなどアベンジャーズのように超人的な能力を持つスーパーヒーローに挑む。

 「普段、ヒーロー映画やSF映画には興味がないの」と明かしているが、本作の出演について「私は彼女(クロエ・ジャオ監督)の初の長編映画『兄が教えてくれた歌』(2015)が大好きで、彼女が本作に特別な何かをもたらすことを感じていたわ。ファンの多くはエターナルズのことを知らないと思うし、彼らを1本の映画の中で紹介することは簡単ではないと思うけれど、彼女は実際にキャラクター重視の物語を描いていて、私は役柄の大きさ関係なくエターナルズの一員になりたいと思ったの」と、ジャオ監督の存在、そして彼女が描く物語の内容が決め手だったことを明かす。

 さらに、アンジーは「クロエと一緒に仕事をして一番驚いたのは、彼女の肝が据わっていること。キャストと初めて対面する最初のミーティングで、彼女は裸足で床に座っていた。世界で活躍するスター達と仕事をしていたにもかかわらず、私たちを対等に扱ってくれたわ」とジャオ監督の人柄も絶賛。撮影を共にする前から撮影後まで彼女に対して好感を持ち、アンジー自身も納得のいく自信作になったという。

 そんなアンジーが本作で演じるのは、アベンジャーズに次ぐ新たなヒーローチーム、エターナルズの一員で、テレパシー能力や頭に思い浮かべた武器はどんな物でも形成することのできる超人的な能力を持つセナ。戦場の方が平穏な場所よりも心が落ち着くという危険な女戦士で、他者に心を開かない気難しい性格をしている。ヒーローであるにもかかわらず人間を毛嫌いしているが、その理由が本作で明らかとなるのだ。

 アンジーが絶賛するクロエ・ジャオ監督は、『兄が教えてくれた歌』のほかにも、『ザ・ライダー』や『ノマドランド』で、けがを負ったカウボーイや車上生活を送っているノマドといった経験を語ることのできる一般人を主人公に起用している。アンジーが「キャラクター重視の物語を描いている」と語るように、ジャオ監督は本作だけでなく過去の作品でも主人公の心情を繊細に表現することにこだわっていたのだ。

 本作では7000年前から地球に存在したエターナルズという前例のないマーベルのキャラクターが描かれているが、数多くの功績を残してきたジャオ監督の新たな挑戦にファンからの期待が高まっている。

 映画『エターナルズ』は、11月5日より全国公開。