月の満ち欠けのサイクルに合わせて心身の乱れを自然体に戻す「癒しの月ヨガ」。最終回となる今回は、秋バテ予防に役立つアーサナ(ヨガのポーズ)をご紹介します。【写真=高野広美/ウェア協力=w.an.f (アンエフ)】

■秋バテ予防におすすめ!

 過ごしやすい秋は目の前ですが、夏と秋の境目にある今は、真夏の疲れが溜まり体調を崩しやすいタイミング。“秋バテ”に気をつけなければなりません。

 空調機による全身の冷え、冷たくて美味しい飲食物による内臓の冷え、外と室内の温度差による自律神経の乱れ、それらがストレスとなって蓄積し、頭痛や食欲減退、無気力、睡眠障害を引き起こすと言われています。

 そこで今回は、簡単にカラダと気分が整う「三日月のポーズ」をご紹介。新月以降の成長エネルギーが高まる時期におススメのポーズです。気持ちのよい秋に向けて、夏の疲れをリリースしましょう。

■今回のアーサナ:三日月のポーズ

 胸を大きく開き、伸ばした手足と背面の形が三日月をイメージさせることから、日本語名は「三日月のポーズ」と呼ばれています。

 最初に土台となる下半身を安定させます。股関節を開くことで鼠蹊(そけい)リンパ節が刺激され血液循環と老廃物の排出を促進。デトックス効果が期待できます。日々の練習で股関節の柔軟性が高まってくると徐々に骨盤がしずむようになり、下半身はより安定します。
 
 次に、上半身を伸ばします。伸びをキープすることで全身の可動域や筋力を向上させます。“背中を反らすポーズ”だと勘違いしやすいですが、“背中を伸ばすポーズ”です(反らすと腰を痛める原因に)。全身に心地良い伸びを感じることができます。

■「三日月のポーズ」の詳しいやり方

【効果】

・骨盤や股関節のゆがみの改善
・婦人科系の不調改善
・全身の強化
・太もも、お腹まわり、背中のひきしめ
・内臓機能(腎臓、肝臓)の調整や促進、
・倦怠感を解消し気分をスッキリさせる

【方法】

(1)肩の下に手首を置き、足は腰幅に開きます
(2)股関節の真下に膝(ひざ)を置き、四つん這いになります

(3)息を吸いながら左脚を大きく踏み出します。膝はかかとの真上に置きます
(4)右脚は膝が骨盤よりも後ろの位置へ引き、足の甲を寝かせます。
(5)息を吐きながら左太腿(もも)のつけ根を引き下げ、骨盤を正面に向けます
(6)息を吸いながら、お腹と背中を上に引き上げ、両手を左膝に置きます

(7)息を吐きながら重心をやや前に移し、鼠径部を伸ばします
(8)肩甲骨から両手を押し出すように顔の前まで持ち上げます
(9)胸を天井に引き上げます
(10)目線は斜め上方向へ。首すじを長く保つ意識を持ちましょう

 3呼吸キープしたら、息を吐きながら上半身を正面に戻し、息を吸いながら前後に開いた脚を丁寧に寄せて四つん這いに戻ります。反対側も同じように練習しましょう。

【体が固い方も大丈夫!】

 体が固い人は(7)まで進めた後、息を吸いながら両手を天井に引き上げ、上体を真上に伸ばしてください。

■“ローズウッド”で免疫力アップ!

 今回のアーサナには薔薇に似た甘くて爽やかな香りのローズウッドがぴったり! 疲労回復効果と心の癒しが期待できます。体のバリア機能を高める免疫力活性作用はしなやかなカラダを作り、不安や緊張を解きほぐす香りは、就寝前にリラックス効果を高め質の良い眠りを与え、秋バテによる自立神経の乱れなどの不調を整えてくれます。

 6回にわたってお送りした「癒しの月ヨガ」は今回が最終回となります。これまでの第1回目〜第5回目までのポーズと、今回の「三日月のポーズ」と順番に練習すれば「癒しの月ヨガ」の集大成!読者の皆様の心身の健康に貢献できれば幸いです。「癒しの月ヨガ」をお読み下さりありがとうございました。

【講師紹介】

全米ヨガアライアンスRYT200取得
手話ヨガ指導法入門講座修了
ヨガニドラ指導者養成講座修了

 高橋エマ。17歳から芸能界に入り、数々の舞台作品に出演。ダンス練習で負った怪我のリハビリをきっかけにヨガを学ぶ。補助器具を用いた正しい身体の使い方、わかりやすい指導法、女優職で培った心地よく流れるような“癒し声”に定評がある。