『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)が10月23日(金)から「4週連続ハリポタ&ファンタビ!祭り」と題し、『ハリー・ポッター』シリーズの4作品を放送する。『金曜ロードSHOW!』はこの秋で35周年。さらに2021年には映画『ハリー・ポッター』シリーズが20周年を迎えることから、「4週連続ハリポタ&ファンタビ!祭り」は双方にとってのアニバーサリー企画となる。(文=Nana Numoto)

■『賢者の石』の見どころを紹介!

 10月23日(金)の第1夜に放送されるのはシリーズ第1作目となる『ハリー・ポッターと賢者の石』。イギリスの人気児童文学作家、J.K.ローリング原作の映画化であり、大人から子供まで多くのファンを持つファンタジー映画の名作である。

 一方で、『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)が公開されてから完結編の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年)までにはトータルで8作品もあり、その間10年もの歳月がかけられた。世代によっては1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』はあまり覚えていないということもあるかもしれない。今回は『金曜ロードSHOW!』での放送に先駆け、『ハリー・ポッターと賢者の石』のみどころを紹介したい。

■冒頭から、多数の伏線が!

 冒頭からアルバス・ダンブルドア校長(リチャード・ハリス)が手にしている魔法アイテム、猫から姿を変えて登場するマクゴナガル先生(マギー・スミス)など、空想の世界でしか出会えなかったワクワクを存分に体験できるのが1作目の魅力でもあるだろう。『ハリー・ポッター』シリーズがどんな場所を舞台に、どんな相手と戦いながら進んでいくのかが明確に描かれ、観客をしっかりとウィザーディング・ワールドに引き込んでいく。

 その一方で、公開当時はまだ知る由もないが、今だからこそわかる、続編に向かっての些細な伏線にも注目して欲しい。開始早々にダンブルドア校長が使用する魔法アイテム「灯消しライター」は、後にあることをきっかけにロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)の手へと渡る。そして『ハリー・ポッターと賢者の石』で見せる効果以上の効力を発揮するのだ。

■“ある人物”の名前をお見逃しなく

 3週目まではハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)が主役のシリーズが放送されるが、4週目にして『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ作品『ファンタスティック・ビースト』シリーズの2作目にあたる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が登場する。

 実はこの2シリーズは、全く異なる時代のウィザーディング・ワールドを描いており、別の主人公によって物語が進行する。しかし忘れてはならないのは、『ハリー・ポッター』シリーズと『ファンタスティック・ビースト』シリーズの両作を観ることで、紐解くことのできるトリビアがたくさんあるというところだ。

 特に、「4週連続ハリポタ&ファンタビ!祭り」の憎いところは『ハリー・ポッターと賢者の石』と『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』を企画に入れてきたことであり、注目するべきは、両者の間にハッとするような繋がりがあるというところである。

 『ハリー・ポッターと賢者の石』では名前しか登場せず、さらっと流される「ニコラス・フラメル」という人物については、第4週目に放送される『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』まで忘れずに覚えておいて欲しい。

■厳格なマクゴナガル先生の秘密

 ホグワーツ魔法魔術学校には魅力的な先生が数多く存在するが、『ハリー・ポッターと賢者の石』で特に目を引くのが、ダンブルドア校長、マクゴナガル先生、スネイプ先生(アラン・リックマン)の三人だろう。その中でもマクゴナガル先生は非常に厳格な先生として描かれる。

 しかしハリー・ポッターがホウキを乗り回し、問題を起こしたにもかかわらず、意気揚々とクィディッチの選手へと推薦するマクゴナガル先生の姿は、いつもより雰囲気が和らいで映る。それもそのはず、マクゴナガル先生はホグワーツの教師になる前、ホグワーツの生徒でありグリフィンドールのクィディッチの選手であった。

 『ハリー・ポッターと賢者の石』ではハーマイオニー(エマ・ワトソン)がハリーにトロフィーを見せることで、ハリーの父がクィディッチの選手であったことを教えるシーンがある。そこで映るトロフィーをよく見ると、ジェームズ・ポッター(ハリーの父親)の横にはマクゴナガル先生の名前がしっかりと刻まれているのだ。

 マクゴナガル先生がクィディッチに並ならぬ情熱を注いだことは、ローリング著の『エッセイ集ホグワーツ勇気と苦難と危険な道楽』(Pottermore Publishing)でも明かされている。書籍の中では、マクゴナガル先生が選手時代に優勝杯をかけたグリフィンドール対スリザリンの試合で大怪我をしたエピソードが明かされており、「このときから、クィディッチの試合でスリザリンをたたきのめすことがミネルバ(マクゴナガル先生)の生涯をかけた望みになりました」と記されている。現在、電子書籍のみで販売しているこの本には様々なキャラクターにまつわるエッセイが収録されている。

■小説が読みたくなったら…おすすめはコレ!

 『ハリー・ポッターと賢者の石』の放送を観て、原作小説にも挑戦してみたいと思った方はぜひ、10月20日(火)発売の、『ハリー・ポッターと賢者の石<ミナリマ・デザイン版>』(静山社)をチェックして欲しい。こちらは『ハリー・ポッター』シリーズの映画内でグラフィックアートを担当したデザインスタジオMINALIMAが挿絵とブックデザインのすべてを手掛けている。

 英語版、日本語版のそれぞれで発売されたこの本は、ミナリマの美しいイラストと共に8つの特別なペーパークラフトの仕掛けがついている。本のページをめくりながら、ホグワーツからの手紙を開けてみたり、魔法界への秘密の通路を見つけたり…映画と同じくらいエキサイティングな体験ができることだろう。

 『ハリー・ポッターと賢者の石』放送後には、2週目〜4週目までの作品も是非、忘れずに追いかけて欲しい。そこにもまた、たくさんの心躍る発見があるはずだ。