フードコーディネーター長尾智子さんが提案する夜中のパンレシピ

お酒をあまり飲まないのに、「お酒好きだよね」と言われることが多いのは、お酒に合う料理をついつい作ってしまうから? 

そんな私のおつまみメニューに、頻繁に登場するのが、パン。

パンを使ったおつまみは多彩です。食前のアペリティフタイムには、おなかを落ち着かせてくれますし、ディナーであっても、サラダや野菜料理を添えただけで、充分満足してもらえます。ポーションを小さくすれば、食後のお酒タイムにも。今回ご紹介するのは、市販品も利用して、あっという間にでき上がるものばかりです。たとえば、薄切りの食パンにオリーブオイルとボッタルガをかけただけ、パン・ド・カンパーニュにハモンセラーノとキュウリをのせただけのもの……。簡単でしょう?ほとんど手をかけずに、おいしく仕上げるポイントは、「えっ、こんな組み合わせもあるんだ?」といった新鮮なサプライズと、上質でとびきりおいしいパンや市販品を見つけること。これだけをクリアできれば、間違いなく今晩のお酒の時間は盛り上がります。

(右から)ボッタルガトースト、バゲットのミガス風、キュウリとハモンセラーノのタルティヌ

【レシピ】ボッタルガトースト

上質なボッタルガが手に入ったら、ぜひ薄いトーストに。ストレートにボッタルガの味わいを楽しめます。

材料(1〜2人分)

イギリスパン(1センチ厚さ) 1枚
オリーブオイル 適量
ボッタルガ 適量

作り方

  1. イギリスパンをトーストする。オリーブオイルをかけ、ボッタルガをふりかける。

【レシピ】バゲットのミガス風

パンをラードとニンニクで炒めたものがスペインのミガス。サラミとパンチェッタで軽い味わいにしてみました。

材料(2人分)

バゲット 1/3本
サラミ、パンチェッタ合わせて 40g
タイム 2本
ニンニク 1片

作り方

  1. バゲットを親指の先ほどの大きさにちぎっておく。ニンニクは皮ごと半分に切る。サラミは3ミリほどの厚さに、パンチェッタは1センチ角に切る。
  2. 鉄鍋にニンニク、サラミ、パンチェッタを入れて火にかけ、ゆっくりと炒めて、サラミとパンチェッタの脂分が出てきたら、バゲットとタイムを加える。じっくりと炒めて、バゲットがカリカリになったらでき上がり。

【レシピ】キュウリとハモンセラーノのタルティヌ

粗塩でキュウリから少し水分が出てきたくらいがおいしい。みずみずしい石川産の加賀キュウリで作ってみました。もちろん普通のキュウリでも。

材料(2人分)

パン・ド・カンパーニュ(薄切り)2枚
ハモンセラーノ 6枚
加賀キュウリ 1/4本
粗塩 少量

作り方

  1. 加賀キュウリは小口に薄く切る。
    パン・ド・カンパーニュにハモンセラーノとキュウリを3層ほどに重ねてのせる。仕上げに粗塩をふる。
(右から)黒トリュフバター、ブルーチーズと豆腐のディップ、プロヴァンス風ブルスケッタ

【レシピ】黒トリュフバター

質の高い黒トリュフのペーストさえあれば、こんな贅沢な味もあっという間にでき上がります。軽い赤ワインとぜひ。

材料(2人分)

黒パン、クルミパン 各適量
無塩バター 50g
黒トリュフのペースト小さじ1粗塩 適量

作り方

  1. バターは室温にもどしておく。パンは薄く切る。
  2. バターに黒トリュフを加えてよく混ぜ合わせる。器に盛り、粗塩を上からかける。
    パンとともに皿に盛る。

【レシピ】ブルーチーズと豆腐のディップ

ブルーチーズと豆腐を組み合わせると、麹の懐かしい香りが感じられます。意外ですが、冷やした日本酒とぴったりです。

材料(1〜2人分)

バゲット 1/3本
木綿豆腐 60g
ブルーチーズ 100g
オリーブオイル 小さじ1塩 少量
黒コショウ適量

作り方

  1. 豆腐は水をきっておく。バゲットは5ミリ厚さに切る。
  2. 豆腐、ブルーチーズ、オリーブオイル、塩、黒コショウをよく混ぜ合わせる。
  3. 1のバゲットにぬり、器に盛り、黒コショウを挽きかける。

【レシピ】プロヴァンス風ブルスケッタ

トマト、ズッキーニ、オリーブで即席プロヴァンス料理です。濃厚なクルミマスタードが野菜の味を引き立てます。ロゼワインと。

材料(2人分)

チャバッタまたはバタール 1センチ厚さ 2枚
プティトマト10個
ズッキーニ1本
黒オリーブ10個
オリーブオイル適量
塩少量
クルミ マスタード適量

作り方

  1. ズッキーニは縦4等分し、食べやすい大きさに切る。鍋にオリーブオイルを入れ、ズッキーニを蒸し焼きにする。ズッキーニに火が通ったら、プティトマトを丸ごと加え、途中、オリーブオイルを足して、水分が出始めるまで蒸し焼きにする。仕上げにオリーブオイルをふりかけ、味を見て、塩を足す。
  2. チャバッタを厚さ半分に切り、クルミ マスタードをたっぷり塗り、1をのせる。

Tomoko Nagao
フードコーディネーター。本や雑誌などの出版分野を中心に活動するいっぽう、「TORAYA CAFE」のメニュープランニングなども手がける。フランス・バスク地方に関する著書もあるほど、バスク好き。興味のある素材は野菜。野菜料理のユニークなレシピと野菜への思いが詰まった『ベジダイアリー』(文化出版局刊)を上梓したばかり。

北村美香=文・構成 合田昌弘=写真

本記事は雑誌料理王国179号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は179号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。