カープは前半戦を終え、52勝29敗2分けの貯金23。2位阪神と8ゲーム差。これ以上はないという成績である。緒方監督は「先発陣がちょっと不安定」と総括している。これは交流戦以降パッとしない岡田を指しているのだろうが、ジョンソンが前半戦最後の試合で見事な投球を披露してくれたし、私は先発陣を特に心配はしていない。

 打撃陣は相変わらず好調だし、抑えの今村は防御率1点台で安定しており、大きな死角が見つからない。このチーム状態なら、もう独走以外考えられないのだが「好事魔多し」のことわざを思い出し、好調な時ほど落とし穴がある、と用心した方がいい。

 一番コワいのは選手のケガだ。前半戦最後のDeNA戦で丸が左手首に死球を受けた時はドキッとした。前田智徳の死球骨折のシーンと重なったからだ。いったんベンチに下がり、元気に出てきた時はホッとした。この試合でエルドレッドが左太もも裏を痛めて、途中交代した時は「肉離れで後半戦絶望」の文字が浮かんだ。大事に至らず本当に良かった。改めて書くが、私はことカープに関しては極度の心配性なのだ。

 ヤクルトの大低迷だって、全ての原因は主力選手の相次ぐケガだ。ヤクルトファンが神宮のクラブハウスに押しかけ「真中辞めろ!」と迫ったらしいが、あれだけケガ人が出れば、誰が采配しても勝てるわけがない。

 さて、今日から後半戦スタート。2位阪神との3連戦。8ゲーム差を考えれば、カープは一つ勝てばいい。ただ、相手に戦意喪失させ、2位を確保すればいいと思わせるためには一気に3タテを食わせるのが大事。そうすれば、今月中のマジック点灯が現実味を帯びてくる。シーズン前、いくらカープファンとはいえ、7月マジック点灯など、誰が想像できただろう。28日は、東京で修道高の同期10人と、カープ戦テレビ観戦会をやるのだが、盛り上がること間違いなし!



 山中 秀樹(やまなか・ひでき)1958年生まれ、広島市南区出身。幟町小から修道中・高、早大第一文学部を経て、81年にフジテレビにアナウンサーとして入社。同局の看板アナウンサーの1人として幅広い分野で活躍。06年12月31日付で同局を退社。現所属は(株)タイタン。血液型はO、好きなものは芋焼酎で、苦手は変な日本語。特技はベンチプレス100キロ。美智代夫人と2人暮らし。