女子サッカー、チャレンジリーグのアンジュヴィオレ。1年でのなでしこリーグ2部復帰の願いは夢と散った。22日に福岡とリーグ西地区の最終戦。ロスタイムに追いつき1−1で引き分け、5勝3分け7敗、勝ち点18の4位。2部昇格が可能な2位以内が条件の東地区とのプレーオフ進出はならなかった。

 なでしこリーグ2部だった昨シーズンは出足からつまずき、開幕直後から最下位に低迷。一度も浮上することなく、1勝3分け14敗、勝ち点6でまさかの3部に相当するチャレンジリーグに自動降格した。開幕5試合で監督を交代させるなど混迷続きだった。

 創部6年目の今シーズンは体制を一新。東博樹氏を新しい指揮官に迎え、12人の新顔を加えた33人で2部復帰へ前進するストーリーで開幕を迎えた。

 福岡とのホーム開幕戦は追いつかれたが突き放し、2戦目は福島に完封勝ちで2連勝。「今年のアンジュはひと味違う」の声が聞かれた。その後2連敗したものの、1巡目は3勝2敗と勝ち越した。

 雲行きが怪しくなったのが2巡目。1分けを挟んで3連敗。しかも名古屋戦は先制したが大量5失点での逆転負け。3巡目も首位京都には下部組織登録の万力の決勝点で初黒星をつけたが、1勝2分け2敗。結局4位でリーグを終えた。

 2位以下は僅差の競り合いが続いたが、2巡目からの“失速”で浮上を逃し、2位以内に与えられる昇格への道が閉ざされた。

 結果が出ない要因は、以前から課題とされてきた決定力不足。無得点4試合、6試合が1得点。西地区の6チーム中最少の17得点だった。敗れた7試合のうち3試合が1点差だけに、悔やまれる戦いと言わざるを得ない。

 東監督が掲げる「攻撃的チーム」に変身するのはいつか。今シーズンはサンフレッチェも決定力不足から監督交代劇があった。一刻も早く得点力のアップ、戦力の底上げを図り、9月の5−8位決定リーグにつなげたい。

 早川 文司(はやかわ・ぶんじ)1937年、広島市中区生まれ。60年に中国新聞社入社。運動部でサッカー、ハンドボール、バレーボール、高校野球など主にアマチュアスポーツを担当。96年に同社を退社し、フリーライターとなる。日本サッカー協会75周年功労者表彰、日本ハンドボール協会60周年で感謝状を受ける。著書に「サンフレッチェ広島・奇跡のイレブン」など。