まもなく、8月6日広島、9日長崎の原爆忌です。

 広島市内中心部で生活をしていると、普段から被爆遺構や被爆樹木、慰霊碑を目にします。そこに被爆者の体験談や絵画を重ね、あの日の惨状を想像することもあります。特にこどもができてからは、建物疎開に動員されて亡くなった大勢のこどもたちのことがいつも頭をよぎります。

 広島出身の私も、いまだ知らないことばかり。文献を読んだり被爆証言の会やフィールドワークに参加したりしています。

 最近知って印象的だったことがあります。広島の原爆投下の際、同時に測定用のパラシュートが投下され、爆心地から16キロ離れた現安佐北区亀山に3つ落ちました。一カ所は福王寺の参道で、その落下地点を訪れると、慰霊碑と観音堂が建てられていました。

 建立された方は、当時14歳の息子が学徒動員先で原爆に遭いました。息子を亡くした後に僧侶になり、1989年、米寿の際にようやく建てることができたそうです。壮絶な体験や子を失った悲しみというのは、決して歳月が癒やしてはくれないのだと感じました。

 原爆や戦争の犠牲になった方々やご遺族に思いをはせながら、8月6日を迎えます。広テレでは朝7時から特番を放送し「シューイチ」でも全国中継します。

 

西名みずほ(にしな・みずほ)広島テレビアナウンサー。広島県出身。2004年に入社し、「スポーツ元気丸」などを経て、現在は「テレビ派」木曜・金曜ニュースキャスター、「みよし観光研究所」(毎週火曜夜6時55分)などに出演。趣味はスポーツ観戦。2歳のやんちゃ息子と日々格闘中!