第99回全国高校野球選手権大会(甲子園)が7日に開幕する。リーグ連覇を目指すカープの選手たちにも熱い高校時代があった。このコーナーではカープ戦士が過ごした青春の思い出をお届けする。今回は、花巻東で3年夏に甲子園へ出場した高卒2年目・高橋樹也投手(20)が当時を振り返り、球児たちにエールを送った。



 2015年7月の岩手大会決勝。最後の夏を迎えた花巻東のエース左腕・高橋樹は甲子園出場をかけて一関学院戦に臨み、延長十三回、9−8で死闘を制した。大量失点する苦しい投球だったが、炎天下の中、1人で190球を投げ抜いた。

 「最後まで代わりたくないと思って投げていました。エースとしての自覚もありましたし、責任感を持って戦ってきたので、投げ切りたかった」

 全力を尽くしてつかんだ夢舞台。甲子園では3回戦でロッテ・平沢擁する仙台育英と対戦した。2番手でマウンドに上がると、8回2失点と好投したが3−4で敗退。「あっという間でした。目標は日本一だったんですけど、達成できませんでした。本当に悔しかったです」と振り返った。

 甲子園を終えると、U−18ワールドカップに日本代表として選出。中継ぎとして3試合に登板、計6イニングを投げ無失点で準優勝に貢献した。「すごくいい経験ができました。選んでもらえたのは自分だけの力ではなく佐々木監督やコーチのおかげなので、感謝しています」。3年間で多くの経験を積み、成長の糧とした。

 小学生の頃、09年の選抜で注目を集めた同じ左腕で先輩の菊池(西武)に憧れて入学を決めた。1年秋からベンチ入りし、2年秋からは背番号1をつけた。その後、15年度ドラフト3位で広島に指名され入団。憧れの左腕と同じ舞台に立つことができた。

 2年目の今季はプロ初登板を果たし、近い将来、カープを背負う投手として期待されている高橋樹。「最後まで諦めずにやっていれば何が起こるか分からない。全力でプレーして悔いが残らないようにしてほしい」と球児に熱いエールを送った。



 高橋 樹也(たかはし・みきや)1997年6月21日生まれ、20歳。岩手県出身。176センチ、75キロ。左投げ左打ち。投手。背番号46。今季推定年俸500万円。花巻東から2015年度ドラフト3位で広島入団。17年4月30日のDeNA戦(横浜)でプロ初登板を果たした。