7月30日のヤクルト戦、一挙8点を奪った直後の七回、マウンドには一岡が上がったが、藤井の打球が足に直撃し、わずか1球で負傷降板する。緊急登板したヘーゲンズも準備不足が否めず四球を連発し無死満塁。このピンチにマウンドを託されたのが中田廉だった。

 仮に本塁打が出ても点差は5点だが、試合の流れを失いかねない大事な局面で、背番号26は熱く腕を振る。代打・リベロを三振に仕留めると、坂口を中飛、山崎を遊ゴロに打ち取り、力強く拳を振り上げジャンプした。これまで何度もピンチの芽を摘んできた男が、この夜もしっかりと役目を果たした。