第26節・京都サンガFC戦で、朴は直接FKを決めた。「前の週から調子が良くて、試合中も良い感触があった。蹴る前に伊藤大介選手からGKの身長のことなど、アドバイスをもらった。それで落ち着いて、状況を考えながら蹴ることが出来た」

 この3試合前のツエーゲン金沢戦でもコーナーキックから直接、ゴールを決めている。その時は「運が良かった」と話していたが、キック精度ありきの幸運だ。

 今季、岡山に加入。左WBとしてこれまで全試合にフル出場。正確なクロス、セットプレーのキッカーとしてだけでなく、ロングスローからもチャンスを作る。プロになって投げるのは岡山が初めてだが、確実にチャンスを増やしている。「選手は、武器をたくさん持っているのが良い」と言う。

 「良い守備が出来れば、良い攻撃が出来る」と、攻守にハードワークを続けるが、守備面に課題を感じ、対戦相手のビデオを見てコーチや監督から話を聞いて準備をする。試合では「体の向きやタイミングを見て、チャレンジするか判断することが一番大事」と話す。

 京都戦では、アグレッシブに仕掛けるSB・石櫃洋祐とマッチアップした。「あれは楽しかった。試合が終わって、2人で『良い試合だったね』と話しました」。6月の松本山雅FC戦でも、ベテラン・田中隼磨との対戦を、「あの人も面白かった。試合中に、『ヒョンジン、やめろ』とか、すごくしゃべるんです」。厳しくやり合うほどに通じ合い、試合後は労り合う気持ちが生まれるらしい。

 自分で話すより、人の話を聞いて笑っているタイプ。インドア派で、家でゲームをしたり、ドラマを見ることも多く、好きなタレントは北川景子、綾瀬はるか、有村架純。夏の移籍で岡山に韓国人選手が増え、韓国語でしゃべる機会が増えたことを喜んでいる。(スポーツライター・尾原千明)



 朴亨鎮(パク・ヒョンジン)1990年6月24日生まれ、27歳。大韓民国出身。高麗大からサンフレッチェ広島、栃木SCへ期限付き移籍。広島、V・ファーレン長崎を経て今季、岡山に加入。J1で21試合1得点、J2で99試合3得点。182センチ、74キロ。