広島・大盛穂外野手(23)が好調を維持している。昨年オフに支配下登録され、2年目の今季はファームで主に1番で出場し、打率は・291をマーク(13日現在)。打力向上と出塁率アップを掲げ、3割20盗塁を最低目標に置いている。堅実な打撃と武器の俊足に磨きをかけ、今季中の1軍昇格を目指す。

 確かな成長曲線を描いている。大卒2年目の大盛は好調の要因を「バッティングカウントから思い切って打ちにいけているところ」と分析した。

 開幕からここまで全試合に出場。6月19日の中日との開幕戦(由宇)は「6番・中堅」で迎えたが、安打を積み重ねることで打順を上げ、現在は1番に座る。「大学の時も1番を打っていたので好きな打順。一番最初に打席に立てるし、チームとしても始まりの打者なので1番にこだわっている」と話す。

 1番で起用された6月26、27日のオリックス戦(オセアンBS)では2試合連続で3安打をマーク。7月8日のオリックス戦(由宇)では今季初の本塁打を右翼へ放った。東出2軍打撃コーチは「小力がある」と評価するが、自身は「長打にこだわりはない。セカンドやショートの頭を越えるイメージで打っている。まずは塁に出ることが大事」と、出塁率を上げることに重点を置いている。

 育成入団の昨季は2軍でチーム最多となる109試合に出場し、盗塁は16。俊足を評価され、オフに支配下登録を勝ち取ったが、打率は・248だった。し烈な外野手争いを勝ち抜いて1軍に上がるには、持ち前の俊足だけでなく、確固たる打力が求められる。

 打席では「立ち姿が大事。左足一本で立つことを意識している」とタイミングやバランスに気を配る。開幕前は力みをなくすために、あえてバッティンググローブをせずに素振りをするなど工夫を凝らした。「やってみた効果が今の状態につながっている。力感なく打つことが大事なので」と、何でも試してみる研究熱心さも持ち合わせている。

 赤松2軍外野守備走塁コーチからは盗塁の極意も教わった。「“行ってしまえ”という盗塁はなくし、根拠のある盗塁をしなさいと言われた」。ただやみくもに走るのではなく、状況を把握し、有利な条件なのかをしっかりと吟味した上で盗塁を試みることが大切だという。「自信のあるスタートを切れる回数を増やしたい」と走塁面でも一層のレベルアップに励んでいる。

 打撃と走塁に磨きをかけて、今季掲げる目標は「3割20盗塁」。その先には悲願の1軍昇格を見据えている。(赤尾慶太)

 大盛穂(おおもり・みのる)1996年8月31日生まれ。大阪府出身。外野手。右投げ左打ち。180センチ、79キロ。今季年俸500万円(推定)。背番号59。守口シニアから静岡・飛龍高へ進学。静岡産大では、4年春のリーグ戦で首位打者を獲得した。2018年度ドラフト育成1位で広島入り。19年オフに今季からの支配下登録が決まった。