「全国高校サッカー選手権広島県大会・決勝、広島皆実3−0如水館」(15日、広島広域公園第一球技場)

 決勝が行われ、広島皆実が3−0で如水館を下し、2大会連続16度目の優勝を飾った。前半33分にMF重田稜平(3年)のゴールで先制し、後半も2点を加えて、初優勝を目指した如水館を突き放した。全国大会の組み合わせ抽選会は16日にオンラインで行われ、大会はコロナ対策により例年より1日遅い12月31日に開幕する。

 王者の貫禄を見せつけた。広島皆実が3本のゴールで如水館の初優勝の夢を粉砕し、2大会連続の全国切符をもぎ取った。

 MF重田がチームを勢いづける先制ゴールを決めた。準決勝の広島観音戦で負傷した主力のFW岡崎に代わってスタメン出場。前半33分、ゴール前で相手DFがクリアしたボールをDF隅田がカットし、そのこぼれ球に左足を合わせた。

 1次予選では2試合に出場したが、決勝トーナメントではここまで出場機会がなかった。「ずっと悔しい思いをしていたので、チャンスをもらえれば絶対にやってやろうと思っていた。岡崎の分まで頑張ってプレーした。優勝できて良かった」と安どの表情を見せた。この先制点で流れをつかんだ広島皆実は後半に2点を追加。いずれもCKからDF三宅起平(3年)とFW閑田隼人(3年)がネットを揺らした。

 コロナ禍で3月から約3カ月間、活動を自粛。その間は各自が自宅などで自主練習に励んだ。選手間で十分なコミュニケーションが取れない中、今成奏太主将(3年)はチーム全体が目標を見失うことを危惧。グループラインを通じて「俺たちも市立船橋や流経大柏のように全国のだれもが名前を知っているような強豪チームになろう」とメッセージを送った。自粛期間を経て選手は精神面で大きく成長。仲元洋平監督(40)は「今大会は楽に勝てた試合は一つもなかったが、全員が一つになって乗り越えてくれた」と目を細めた。

 平成20年度大会では全国の頂点にも立った広島皆実だが、昨年度は初戦敗退。今成主将は「まずは1勝することが目標。そこからどんどん勝ち星を重ねていって、皆実の名前を全国に響かせていきたい」と力を込めた。

◆如水館、初全国かなわず

 如水館の初の全国切符の夢は、またも広島皆実の前についえた。6大会前にも決勝で対戦し、その時も0−3で敗れている。尾野主将は「前半は押し込む時間も多かったが、最後の詰めのところで決めきれなくて、最後はこういう結果になってしまった。自分たちの実力不足です」と唇をかみ締め、「この経験を生かして、来年は絶対に全国に行ってもらいたい」と後輩に夢を託した。