岡山の南端、瀬戸内海に面した玉野市。かつて岡山と四国を結ぶ拠点として栄え、多くの人々が行き交った。隣接する岡山市、倉敷市とはまた違った魅力がある。

 瀬戸内海国立公園に指定されている標高234メートルの「王子が岳」。玉野、倉敷にまたがる小高い山で、車で頂上まで登れる。軽食など休憩できる施設、展望台などがあり、初日の出のスポットとしても人気がある。

 頂上からは瀬戸内海の絶景と共に奇岩、巨岩が目に映る。ユニークでインパクトのある不思議な自然の造形美。「ニコニコ岩」「おじさん岩」などと名付けられた岩が、海を見渡しドッシリと構えているかのようだ。遊歩道が整備されているので、山の周囲をゆっくりと散策できる。

 頂上付近の切り立った崖には、パラグライダーの発着場がある。全国的にも屈指のフライト場としても有名。瀬戸内海、瀬戸大橋、海の向こうに見える香川県へ飛び立つような光景は爽快だ。

 王子が岳から下りると、白砂青松の海岸が約1キロ続く「渋川海岸」があり、「日本の渚百選」に選ばれている。

 奇岩、海、空−。季節を問わず瀬戸内の魅力的な美景を楽しめる。