広島の林晃汰内野手(20)が初の1軍キャンプを完走した。2月の対外試合では20打数6安打で打率・300をマーク。持ち味である長打力も随所に見せた。6日から始まるオープン戦でも積極打法を心掛けながら、開幕1軍を目指すことを誓った。

 沖縄の地でまばゆい日差しを浴びながらユニホームを泥だらけにした。初の1軍キャンプで濃い1カ月間を過ごした林は「いい時間でした」と充実感たっぷりに振り返った。

 対外試合でも結果を残した。2月23日の中日戦では第1打席は清水から右前打、第2打席では又吉から左前打を放った。いずれも初球を狙ってのマルチ安打。朝山打撃コーチも「しっかり早いカウントで打てているのはいいと思う」と成長に目を細めた。

 28日の日本ハム戦でも2安打を放ち、打率は3割に乗せた。試合では長打は出なかったが、シート打撃では柵越えを連発するなどアグレッシブな打撃が目立ち、持ち味のパンチ力も随所に見せた。

 さらなる進化へ課題は変化球の対応力をつけること。朝山コーチは「スタンスが広くなり過ぎていて、軸足に乗った力がうまく球に伝わらずに上体だけで振っている。体が突っ込むことなく、呼び込む動作がないといけない」と問題点を指摘。現在はスタンス幅を狭くし、緩急に泳がされることなく、うまくトップを残しながら我慢して振ることに取り組んでいる。

 初の開幕1軍をつかむことが目標だ。オープン戦でもアピールを続けていくためにも、失敗を恐れることなく初球から果敢にバットを振っていく。「積極的にスイングしていきたい。いい球を早いカウントで打つことがテーマ」と意気込んだ。変化球への対応力がつけば、さらに安定感も増してくる。

 昨季は高卒2年目にして1軍デビューを果たし4試合に出場。プロ初安打も記録した。今季は初本塁打を放つことも大きな目標だ。「もっとレベルアップして、粘って食らいつけるような打撃をしたい。ホームランを打ちたいですね」と目をぎらつかせた期待の長距離砲。沖縄キャンプで刻んだ成長の跡をシーズンでも披露する。

 林晃汰(はやし・こうた)2000年11月16日生まれ。和歌山県岩出市出身。182センチ、99キロ。右投げ左打ち。内野手。背番号44。今季の年俸は600万円(推定)。智弁和歌山では1年春から出場し、2年夏から3季連続で甲子園に出場した。18年度ドラフト3位で広島に入団。昨季は10月9日のヤクルト戦(マツダ)でプロ初安打となる二塁打を記録。2軍ではウエスタン・リーグ2位の9本塁打を放った。