「最高でーーす!!」。坂倉選手のとびきり弾んだ声が、試合開始よりもお客さんが少なくなったマツダスタジアムに響きました。それもそのはず、誰がここまで劇的な試合展開を想像していたでしょうか!

 9月7日にマツダスタジアムで行われた中日ドラゴンズとの試合。この日、カープ選手はキャッチフレーズをモチーフにした「バリバリバリ」ユニホームを着用。きれいな緑の芝に赤いユニホームが映えていました。

 試合は絶好調の日本の4番、鈴木誠也選手の快音を残してスタンドに消えていった特大2ランから始まり、投げては先発の森下投手はテンポ良く、前半は早いペースで試合が進んでいきました。僕は「よしよし、このまま逃げ切って21時前には終わりそうだな…家に帰って祝杯を上げられるな」とのんきに構えていました。

 しかし、試合中盤ぐらいからだんだんと雲行きが怪しくなってきました。八回表に3失点して、3−7で4点ビハインド。その裏のカープは満塁のチャンスを生かすことができず、お客さんもこれを機に帰路に就かれる方が出てきました。

 気づけば九回裏。カープ最後の攻撃を残すのみとなり、相手のマウンドには、ドラゴンズの守護神マルティネス投手が上がりました。諦めムードがスタンドに漂い出したその瞬間、劇的なドラマが幕を開けたのです!西川選手と鈴木選手の連続タイムリーで2点差まで詰め寄り、締めくくりは2死一、二塁のチャンスに坂倉選手が打った瞬間にそれと分かるサヨナラ3ラン!全身の鳥肌が止まりませんでした。

 そしてこの日はなんと、坂倉選手の前に背番号31をつけていた石原慶幸さんの42回目の誕生日でもあったのです。尊敬する偉大な先輩の誕生日に花を添える劇的一打!さらに、この日で規定打席に到達し、なんと首位打者に!なんて日だ!勝敗はゲームセットまで分からないということを改めて教えてもらいました。

 ボールボーイ佐竹(ぼーるぼーい・さたけ)本名・佐竹佑一。1980年1月18日生まれの41歳。広島市出身。広島国際学院大卒。沼田高野球部時代のチームメートと結成したお笑いコンビ「ボールボーイ」が16年3月に解散し、4月からピン芸人として活動。カープ選手とも親交があり、「自称カープ芸人」としてテレビ出演やイベント司会などでも人気。趣味は野球観戦とひなたぼっこ。