「阪神2−1広島」(17日、甲子園球場)

 広島のブラッド・エルドレッド内野手(37)が攻守で躍動した。二回に左前打を放つと、三回2死満塁では押し出し四球。守備では六回に一、二塁間の打球に飛びついて投手を援護。12日のDeNA戦で違和感を訴えた左太もも裏に問題はなし。後半戦開幕は黒星発進となったが、頼もしい長距離砲が勝利を呼ぶ。

 虎党の歓喜の声が響く通路で、エルドレッドは立ち止まった。強力打線が自慢のチームが6安打1得点。「個人的には非常に悔いが残る試合だ。ピッチャーが2点に抑えてくれたからね。カープはもっと点が取れる打線だから」。接戦を落としての黒星に唇を結んだ。

 敗れはしたものの、助っ人は攻守で存在感を示した。二回にメッセンジャーの内角膝元に落ちるフォークを左前打。0−0の三回2死満塁からは、1ボール2ストライクと追い込まれた状況から粘り強さを発揮。最後は8球目に押し出し四球を選んだ。

 「彼はいい投手だ。どの球種でもストライクが取れる。打てるチャンスはそう多くない」。助っ人右腕を称えながら、今季は“メッセキラー”として君臨。これで8打数4安打2本塁打の打率・500と心強い数字が並んでいる。

 前半戦最終戦となった12日のDeNA戦で、左太もも裏の違和感を訴えて途中交代した。球宴期間中に十分な休養を取ったことで、患部の状態は上向きだ。六回の守備では、糸原の一、二塁間への打球に飛びつき好捕。倒れたまま一塁ベースカバーに走った中田にトスしてアウトにした。

 「状態はまだ100%ではない。でも、できることの中で100%を尽くすのが自分の信条だ。そこはできていると思う」。来日6年目。14年には本塁打王を獲得した実績を持つが、おごりはない。試合前の円陣では声出し役を務め、改めてナインの気持ちを引き締めた。ムードメーカーとしてもチームを引っ張る頼もしい存在だ。

 後半戦は黒星スタートになった。今季の甲子園は1勝6敗と黒星が5個先行し、ゲーム差は「7」になった。「3連戦を勝ち越しで終えることが大事なんだ。2位にいるチームだし、しっかりと戦わないといけない。今日のことを反省して、次の試合に臨みたい」。直接対決第2ラウンド。気持ちを新たにグラウンドに立つ。