第100回全国高校野球選手権記念岡山大会が13日、岡山県倉敷市の倉敷マスカットスタジアムで開幕した。

 西日本豪雨で県内に甚大な被害が出た中、開会式では出場選手らが犠牲者に黙とうを捧げ、特に浸水被害が大きかった倉敷市真備町出身のおかやま山陽・井元将也主将(3年)が優勝旗を返還した。

 倉敷市真備町は地区の約3割が水没。井元主将の2階建ての自宅も1階天井まで水につかり、6日夜に家族5人で総社市に住む親戚宅に避難した。

 野球部の練習にも3日間出ることができず「今まで住んできた家や町が、あんなことになってショックだった」と井元主将。「こんなときに野球をやっていいのか」と迷ったが、両親から「今は野球に集中しろ」と言われて10日に練習に復帰した。その後も水が引いたあとの自宅の掃除や地区のボランティアにも参加しながら、初戦に向けて練習に励んでいる。

 おかやま山陽は昨夏に甲子園初出場。今春センバツにも出場し、4番打者の井元主将は初戦・乙訓(京都)戦で本塁打を放った。複雑な思いを抱えながら連覇に挑む夏。井元主将は「こういう状況で野球ができることに感謝してプレーしたい。どんな状況でもあきらめず、チャンスで1本打ちたい」と誓った。