韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が同日午前11時ごろ、朝鮮半島西の黄海上に巡航ミサイル数発を発射したと明らかにした。北朝鮮の巡航ミサイル発射は今年に入り4回目だ。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は1月31日、朝鮮人民軍が戦略巡航ミサイル「ファサル-2」型の発射訓練を30日に黄海上(西海岸)で行ったと伝えた。北朝鮮は昨年2月にも、同ミサイルの発射訓練を東海岸(日本海側)で行っているので、すでに実戦配備されたと見るべきだろう。

こうした北朝鮮の行動に対し、韓国側は金正恩総書記に照準を定めて圧力をかけている。

韓国陸軍は2日、「陸軍特殊戦司令部飛虎旅団隷下の北極星大隊と米国陸軍第1特殊戦団が先月22日から2日まで京畿抱川の在韓米軍ロドリゲス訓練場で合同訓練を実施したと発表。さらに「今回の訓練は合同作戦の遂行手順の熟達と浸透・標的射殺など個人戦闘技術を強化するためのもの」だと明らかにし、訓練の様子を一部おさめた動画も公開した。

韓国軍当局がこのタイミングで米韓の特殊戦訓練を公表したのは、北朝鮮の金正恩総書記に対する「斬首作戦」をアピールし、圧力をかける目的からだとする見方もある。

たとえば韓国紙・中央日報は、「韓米連合特殊作戦は通常、北朝鮮に対する敵陣浸透作戦任務をいう。一部では、敵首脳部除去作戦、すなわち『金正恩斬首作戦』と無関係ではないとする見方もある。通常、非公開で行われる特殊部隊訓練を詳細に公開したのは、年明けから挑発の水位を高めている北朝鮮を狙った警告メッセージと見える。韓米は昨年12月にも特殊作戦訓練を公開したが、2カ月ぶりに特殊部隊訓練を追加で公開したのだ」としている。

結局のところ、北朝鮮が核兵器を前面に押し出して韓国への圧力を強めれば、韓国側は「金正恩斬首」の選択肢に傾斜していくしかない。実行するかしないかは、別にしてもだ。

なぜなら北朝鮮は絶対的な独裁体制であり、核武装の道を選択したのも独裁者だからだ。戦争を決断するのも独裁者であり、民意が反映されることはない。「戦争なんかやめよう」と声高に叫んだりしたら、反逆罪で処刑されかねない。

だから北朝鮮を圧迫しても、反体制世論が生まれるのは難しく、何から何まで独裁者の胸三寸で決められる。ならば、独裁者を除去するしかないのではないか?

韓国の政治指導者たちが、そのように考えても無理のないことだ。実行するかしないかは、別にしてもだ。