明治安田生命J1リーグが開幕し、7季ぶりのJ1昇格を果たした徳島は、先月27日の開幕戦で大分と1−1で引き分けた。6日には今季初勝利をかけて、神戸とのホーム開幕戦に臨む。前回14年の昇格時には0勝に終わった本拠地戦。地元・徳島県出身のMF小西雄大(22)に、クラブ初のホームでのJ1勝利にかける思いを聞いた。

 待ちに待ったJ1ホーム開幕戦、小西は「今までと違うステージで自分たちのサッカーがどれだけできるか。サポーターの皆さんにそれを見せられるのがすごく楽しみ」と、新たな挑戦へ前向きに語った。「『来年も頑張ってください』、と、たくさんの人に言ってもらえた」。昇格を果たした昨季、周囲からの期待を肌で感じた。徳島県阿波市出身、地元の期待に応えたい気持ちは人一倍強いはずだ。

 14年に徳島が手にした3勝はすべて敵地でのもの。本拠地の成績は4分け13敗。忘れることのできない数字が残る。「ホームで1勝もできていないので、結果を求めていると思う」。サポーターの切なる願いを、小西は理解している。

 昨季は31試合に出場し、主将のMF岩尾憲(32)とともに、ボランチとして攻守でチームに貢献した。「自分からチームの攻撃のスイッチが入ることが割と多かった」といい、「チームのため」のプレーを強く意識したシーズンでもあった。

 「良くも悪くも自分のプレーでリズムが変わる」。GKを含めた最終ラインから、しっかりとパスをつないでいくスタイルのチームにとって、リズムは重要な要素。昨季のピッチで「やりがいと責任」を肌で感じ、主力の1人として自覚が芽生えた。それは34試合に出場した19年にはなかった感情だという。

 「90分の中で、一瞬抜けるというか、集中に欠ける時がある」という、自分の中での課題も見つかった。昨年の天皇杯準決勝G大阪戦。最終ライン付近から出したパスがカットされ、そのままゴールを奪われた。J1ではミスは見逃してもらえない。「絶対にミスしちゃいけないシーンが1試合の中で必ずある。自分はそこを感じてやっていく必要がある」と、自らを戒める。

 27日の開幕戦ではベンチ入りしたものの、出番はなかった。チームは後半同点に追いつかれて、今季初勝利はお預け。「サポーター含めてひとつになることは大事。それが僕たちの強みでもある」。目標に掲げるJ1定着へ挑戦する1年。まずはクラブの歴史に残る1勝を、一丸で獲りにいく。

 小西雄大(こにし・ゆうだい)1998年4月18日生まれ、22歳。徳島県阿波市出身。169センチ、66キロ、利き足は左。プルミエール徳島SCからG大阪Jr.ユース、G大阪ユースへ。G大阪U−23時代の16年5月1日にJ3秋田戦でJリーグデビューし、17年に徳島に入団。J2通算106試合8得点、J3通算2試合0得点。