四国アイランドリーグplus開幕(27日・各地)へ向け、各球団の新戦力を紹介。第3回は愛媛マンダリンパイレーツの選手をピックアップする。昨年まで育成選手としてソフトバンクに在籍した大本将吾外野手(22)は、NPB復帰と、故郷でもある愛媛のために全力を尽くすことを誓った。

 一度は折れかけた心を奮い立たせ、大本は挑戦の道を選んだ。

 昨年のシーズン開幕前から、この1年で支配下登録がかなわなければ野球を辞めようと決めていた。秋に戦力外通告を受け、球団職員としての話もあった中で、愛媛からの熱心な誘いと、周囲からの「もったいない」の声で、悩みながら故郷での現役続行を決めた。

 やるからにはNPB復帰を目指す。その一方で愛媛への恩返しも大きなテーマだ。「1打席打てずに落ち込む人もいる。でもそんなことをしていたら1年間野球できないよ、と。そういう心構えを教えることはできる」。育成機関の充実した球団にいたからこそ、今のチームメートに伝えられることもある。

 ソフトバンクでは憧れ続けた柳田悠岐外野手(32)と練習を共にすることもできた。買い物を頼まれた際に渡された千円札を、自分のものと取り換えて財布に忍ばせた。「ただのファンですね」と自虐的に笑うが、サインとともに部屋に飾ってある「家宝」は、心強い“お守り”だ。

 チーム内でもひときわ鋭いスイングが、NPBでの確かな経験を物語る。憧れの存在に一歩でも近づくために、気持ちに区切りをつけるために、大本はバットを振り続ける。

 大本将吾(おおもと・しょうご)1998年4月22日生まれ、22歳、外野手。愛媛県出身。186センチ、97キロ、右投げ左打ち。背番号7。帝京五から16年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。1軍出場はなし。