「全国高校野球・1回戦、明徳義塾3−2県岐阜商」(15日、甲子園)

 第2試合で明徳義塾がサヨナラ勝ちで県岐阜商を破り、2回戦進出を決めた。同点の九回、劇的なサヨナラ打を呼び込んだのは、2番手で登板した左腕・吉村優聖歩投手(2年)。六回無死三塁から甲子園デビューを果たし、鮮やかにピンチを脱出すると、その後も粘りを見せて4回2安打1失点。好救援で流れを引き寄せた。

 打者へ完全に背中を向けるトルネード投法で、サイドハンドから投げ込む変則左腕・吉村。その打ちにくさは全国クラスと言っていいかもしれない。

 六回、エース・代木大和投手(3年)の後を継いで、初めて聖地のマウンドへ上がった。1点を先制され、なおも無死三塁でバッターは4番・高木翔斗捕手(3年)。相手はプロも注目する強打者。加藤愛己捕手(3年)の「信じて投げろ」という言葉を受け、ミットだけを見て立ち向かった。馬淵監督が「ベース上で生きている」と話す球の力で遊ゴロに抑えると、後続も遊ゴロ、三振。見事な救援で期待に応えた。

 この冬、馬淵監督の助言もあり横手投げに挑戦。ベンチ外だった春のセンバツ後に本格的転向し、約2週間後の春季高知大会の順位決定戦では、森木大智投手(3年)擁する高知相手に9回2/31失点(試合は延長13回タイブレークの末に勝利)と好投。代木に続く2番手投手として指揮官の信頼も厚い。

 自信を持つ「内角へのストレート」で、チームの勝利に大きく貢献した吉村。次もミットめがけて投げるだけだ。