「第104回全国高等学校野球選手権愛媛大会・2回戦、松山学院9−2八幡浜工」 (12日、坊っちゃん)

 愛媛大会2回戦が行われ、第3シードの松山学院と、第4シードの新田が登場。初戦の緊張感と硬さから、ヒヤリとする場面もあったが着実に得点を重ねて、ともにコールド勝ちで初戦を突破した。甲子園出場のためにさらなる勝利を狙う。

 「松山学院」として初めての夏1勝だ。

 「長かったというか、1勝ってこんなに大変なんだな、とつくづく感じました」。試合後、阿保暢彦監督(49)は大きく息をつき、感慨を込めて語った。

 昨年4月に松山城南から学校名が改称。優勝候補の一角にも挙げられた初めての夏は、開幕戦で今治西を相手に完封負けを喫した。1年間、悔しさを抱え続けてきた。打ち勝つ野球を目指し、大会前の追い込み時期には一日のスイング数は1000を超え、選手によっては1500を超えたという。

 猛練習で自信を付けてきたが、初戦はいつもの精神状態ではなかった。主将の照屋心海内野手(3年)は「自分が一番緊張していた」と苦笑い。しかし五回終了時に指揮官の「何のためにバットを振ってきたんだ」というゲキで覚醒した。六回に2点、七回には1死満塁から、照屋が右翼の頭上を越える2点適時打で試合を決めた。投げては2年生エースの佐久間柊希投手が7回2失点。堂々たるマウンドさばきで勝利に貢献した。

 この夏、踏み出せた新たな一歩。照屋は「これから勝ち続けることで、後輩たちに伝統をつないでいける」と、決意を込める。勝利の先には、松山城南時代からいまだ経験のない甲子園が待っている。