「秋季高校野球高知大会・2回戦、明徳義塾11−4高知追手前」(23日、春野運動公園野球場)

 シード校の明徳義塾が八回コールドで高知追手前を下した。U18日本代表を率いて世界一を達成した明徳義塾・馬淵史郎監督(67)は今秋の公式戦初采配。白星発進にも「(日本代表の指揮と)ギャップが大きすぎて…あんなもんですよ」と苦笑いを浮かべた。

 打線は計12安打で11得点。エース左腕・内山を温存し、控え投手3人の継投で勝ち切ったが、中盤までは苦戦した。三走のけん制死、内野が2失策など攻守でミスも見られ、「明徳はいつも初戦はもたつく。夏もそうだった。あんなミスは練習試合ではしないんやけど、公式戦になったら違うのかね」と険しい表情で振り返った。

 日本代表の指揮で約3週間もチームを離れていたが「うちは部長、コーチがしっかりしているから」と不安はない。12日に復帰後は短期間で改めて「キャッチボール、走塁、バント、そういうことをしっかりやれば、日本の高校野球が世界でも通用することが証明できた」と選手たちに説いた。

 次戦は10月7日に高知工と対戦。「1戦目にひやっとしたから、これではいかんと子どもらも分かってくれるでしょう」と21年以来となるセンバツ切符へ選手たちに奮起を促していた。