並み居る若手女優の中でも、高い人気を誇る橋本環奈(24)が絶好調だ。
「来秋スタートのNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』への主演が発表されました。通算111作目となる本作は、平成期の福岡、神戸、そして大阪が舞台。持ち前の明るさで困難を乗り越える“ギャル”が栄養士になるまでを描きます」
とは芸能担当デスク。
「朝ドラは“若手俳優の登竜門”のひとつとされています。歴代ヒロインの多くはオーディションで選ばれましたが、今回は指名での起用とか。担当者は指名の理由を“演技力や気負いのない雰囲気に加えて、食べている姿が素晴らしい”と絶賛していました。彼女のNHKドラマ出演はこれが初めてですが、いきなり大役を勝ち取りました」
超大物女優に仲間入り
最近では、8月26日まで名古屋市の御園座で舞台「千と千尋の神隠し」に上白石萌音(25)とダブルキャストで主演。国内外に多くのファンをもつスタジオジブリの宮崎駿監督による人気アニメ映画の舞台版で、昨春には東京・帝国劇場の公演が大ヒットを記録したばかり。なんと、この舞台が来年4月に英国・ロンドンに上陸するというのだ。
公演関係者も興奮気味。
「会場のロンドン・コロシアムは、かつて英国王立オペラの本拠地として利用された時期もあるロンドンで最大規模の劇場です。ロンドン公演といえば、これまで世界的演出家として知られた蜷川幸雄や野田秀樹の作品があり、大竹しのぶ(66)、宮沢りえ(50)、松たか子(46)、広瀬すず(25)といった女優たちが舞台に立っている。橋本は、上白石とともにその仲間入りを果たすことになりますね」
上白石は英語が堪能だが、本作は日本語での上演。その点、橋本はホッとしているともいうが、先の芸能担当デスクは言う。
「彼女はロンドンに先駆けて、世界デビューが決まっていましてね。9月14日からNetflixで世界配信される予定の映画『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』で主演を務めるんです」
監督はコメディーに定評がある福田雄一だ。
「原作は同名のベストセラー小説で、橋本が演じるのは知的で辛口な名探偵の赤ずきん。配信前に作品を観賞したハリウッドの関係者が“このキュートな子は誰?”と声を上げるなど、早くも将来的な海外での活躍を予感させています」
簡単に諦めない健気な姿勢
国内に目を向けても、橋本の快進撃は止まらない。
「8月25日から、山口智子(58)とダブルヒロインを務める映画『春に散る』が公開されたほか、9月8日には重岡大毅(31)とダブル主演するホラー映画『禁じられた遊び』が封切られます。10月にはドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ系)でも主演が決まっていますね」
過去には演技力に秀でた上白石との、舞台「千と千尋〜」における差が取り沙汰されたこともあったが、
「確かにこれまで橋本は、女優としての評価は高くなかった。それでもどんな役にも懸命に挑戦し、それなりの結果を出してきたことも事実です。簡単に諦めない健気な姿が、制作陣に“使いたい”と思わせるのでしょう」(キー局関係者)
「週刊新潮」2023年8月31日号 掲載