元日に放送された「芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2020お正月スペシャル」(朝日放送テレビ制作/テレビ朝日系)が史上初の大台超え、平均視聴率21・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。正月特番としては16回目、もはや老舗と言っていい番組だが、年末30日から元日にかけて、民放ではぶっちぎりの1位となった。もっとも、ゲストに予定していた“エリカ様”は逮捕で欠場。58連勝中のGACKT(46)はパートナーのゴールデンボンバー・鬼龍院翔(35)の不正解にブチ切れ、一つ間違えばパワハラと言われかねない場面もあったが……。

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 他局プロデューサーが感心して言う。

「16年も続けてきて、まだ数字を上げるのですから、大したものだと思います。出演者が“高級品”と“安物”を見分ける問題に挑戦し、正解数に応じて、“一流芸能人”から“映す価値なし”まで芸能人としてのランク付けを行うという単純明快な内容ですが、和田アキ子(69)などのご意見番や、大御所と言われる芸能人たちが、視聴者も参加できる聴き比べ問題や、いくら高級とはいえ牛肉と豚肉の区別もつかず、“映す価値なし”とまでレッテルを貼られ、浜ちゃん(浜田雅功[56])にはこき下ろされる。その爽快感がたまらないわけです。制作の朝日放送テレビとしては、自社のオリジナル企画という自信もあるのでしょう。収録前にドタバタがあったにせよ、よくぞ乗り切ったと思います」

 前述の通り、ゲストに予定していた沢尻エリカ(33)が、11月16日に麻薬取締法違反で逮捕されたが、番組収録は翌17日だった。

「親友の片瀬那奈(38)とコンビで出演する予定で、番組の目玉のはずだった。それが前日の逮捕となり、現場は大慌てだったに違いない。バラエティ番組とはいえ、有名ゲストも多い。年末にかけてはスケジュール調整も難しくなりますからね」(同・他局プロデューサー)

 今年のゲストは、「チーム名司会者」の和田アキ子と古舘伊知郎(65)、「チームケイジとケンジ」の桐谷健太(39)と比嘉愛未(33)、「チーム芸人」の志村けん(69)とお笑いコンビ・タカアンドトシ、「チーム仲良しであーる」の吉岡里帆(26)と千葉雄大(30)、「チーム乃木坂46」の白石麻衣(27)、秋元真夏(26)、堀未央奈(23)、齋藤飛鳥(21)、そして「チーム全問正解」のGACKTと鬼龍院といった顔ぶれだった。

「ここに沢尻の代役を嵌め込むわけですからね、大変だったと思います。そこに番組出演経験もあるかたせ梨乃(62)を片瀬那奈と組ませて、『チーム日本のカタセ』とした。お見事でした。しかも、ちゃんと説明までしていましたから、むしろ番組への好感度も上がったと思います」(同)

 かたせが沢尻の代役を務めることを報じたスポーツ紙の記事まで映した上で、番組のナレーションは、スタッフの沢尻への怒り、かたせへの感謝が詰まった、実に正直なものだった。

《「チーム日本のカタセ」。実は収録前日に1名、早々と“映す価値なーし”になったため、片瀬那奈様と急遽作られたチーム。無茶振りなオファーを快く引き受けてくれたかたせ梨乃様、ありがとうございまーす!》

 さらにMCの浜田雅功が、初共演だという、かたせに振る。

浜田:大丈夫ですか、チームワーク的に?

かたせ:大丈夫! 大丈夫!

浜田:かたせさん、「大丈夫ですか、チームワーク?」ゆうたら、「別に……」ゆうてくださいよ。

GACKTがパワハラの危機も

 さらに冒頭でも触れた、GACKTの鬼龍院への怒り。番組では最も笑える展開ではあったのだが……。

「そうです。バラエティ番組をバラエティとして見てくださる視聴者は、そうでしょう。ただ、何にでもクレームを付けたがる視聴者というのはいますからね」(同)

 鬼龍院は、プロ吹奏楽団「ハーツ・ウインズ」と、高校の吹奏楽部との演奏を当てる問題で不正解。しかもゲストの中で唯一の不正解だった。スタジオに戻ってきた鬼龍院は、GACKTに対してスライディング土下座で、「本当に申し訳ございませんでした!」。

 だが、GACKTの怒りは収まらない。収録休憩中に鬼龍院に対して説教し続けるシーンが映し出されるのだ。

GACKT:お前ちょっと……他の問題で間違えるならわかるけど、この問題で間違えるって何事ぞ! ここで間違う? ミュージシャンだぜ? 勘弁してよ。びっくりするわ。あれだぜ、(自分はソロデビュー)20周年だぜ……。

「鬼龍院は本当に恐縮していましたね。最終問題も鬼龍院の担当となり、高級牛肉を当てる問題では顔色が青ざめていたほどでした。結局、これも外して、GACKTのチームは初の三流芸能人に。でもここで、わかる人はわかるはずなんですよ。GACKTはその怒りを、鬼龍院ではなく隣にいた桐谷に向けるのです」(同)

鬼龍院:大変申し訳ございません。

GACKT:いや大丈夫。何が悔しいって、お前のことじゃない。あまりの桐谷の嬉しそうな顔がムカつく。

桐谷:だって(三流芸能人のボロボロのスリッパは)ファッションで、好きで選んではるのかなと思って、逆に?

GACKT:煽るね〜。

 昨年公開されヒットした映画「翔んで埼玉」で、コメディを演じて見せたGACKTだけに、見事なオチだが……。

「それがわからない人が多いんですよ。パワハラだとか文句をつけてくるわけです」(同)

 にもかかわらず、よくぞ放送したものだ。

「大晦日や正月は、やったもん勝ちですからね。いくら抗議をしてこようと、テレビ局は休みで受け付けません。マスコミも、2日、3日は箱根駅伝を大きく報じますし、世間も正月休みが終われば忘れてしまうもんです」(同)

 やったもん勝ちで民放トップ、関西系テレビ局の底力か。

週刊新潮WEB取材班

2020年1月5日 掲載