大手芸能事務所の中でも、数多の人気女優を抱えるのがホリプロである。石原さとみ、深田恭子と並んで、“ホリプロ三人娘”と称されるのが、熱愛報道で巷を騒がせている綾瀬はるかだ。その専属ドライバーが、トラブルに巻き込まれていた。事務所に警官まで出動したと聞けば只事ではないが、相手は同じ事務所の大ベテラン・榊原郁恵のドライバーというわけで……。

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 大手事務所となれば、売れっ子の芸能人には、移動に際して専属ドライバー付きの車が与えられている。

 ハンドルを操る彼らは、芸能人の命を預かるだけでなく、自宅への送迎などプライベートを知る立場にもなる。事務所として、然るべき人間を採用しているのは言うまでもない。

 芸能担当記者が言うには、

「最近は、海を跨いだ恋愛が報じられて注目を集める綾瀬も、実はこれまで、異性との決定的なツーショット写真の類は撮られたことがない。ガードが堅いことで有名ですが、事務所のドライバーは長年同じ男性が担当している。彼女からも、絶大な信頼を得ていることは間違いありません」

 車を常にピカピカに磨き上げるなど、車両の整備も怠らない。熱愛報道を狙うパパラッチから逃れるため、カーチェイスどんと来いの運転技量も求められる。まさに「プロの職人」というわけだが、そんなプライドが激突してしまったのか。芸能人の専用車が集まるホリプロ本社(東京・目黒区)の駐車場で、ドライバー同士のトラブルが起きていたというのである。

「110番通報」

 事情を知る芸能関係者が明かす。

「トラブルは3月3日、雛祭りの日に起こりました。綾瀬はるかさんのドライバーと、同じくホリプロに所属する榊原郁恵さんのドライバーが、口論の末に揉み合いになってしまったんです。その際、榊原さんのドライバーは駐車場の壁に押し付けられ、腕に全治2週間の怪我をした。会社の人間も駆け付けましたが、言い分を聞いてもらえなかった榊原さんのドライバーは、その場で、110番通報をしたそうです」

 現場には所轄の目黒警察署から警察官が臨場し、救急車も到着。あたりは騒然となったが、そもそも何が原因で喧嘩に至ってしまったのだろうか。

「榊原さんのドライバーは、ホリプロに中途採用されてまだ2年にも満たなかった。仕事上のミスなどで、タレントやマネージャーからの苦情が度々上がっていた彼を、ベテランである綾瀬さんのドライバーは快く思っていなかったのでしょう。この日は、榊原さんが乗る高級ワゴンの整備が十分でないと、綾瀬さんのドライバーが指摘したことで、トラブルになったとか」(同)

 これまでの勤務態度なども総合的に鑑みて、ホリプロは彼に、3月いっぱいの満了をもって契約を打ち切ると告げたという。

「怪我をさせた綾瀬さんのドライバーも、事務所から注意は受けたそうですが、喧嘩両成敗とはならずに、今も運転業務を続けている。警察からも先に手を出したと判断されて被害届は受理して貰えなかった。榊原さんのドライバーは不満を抱え、雇用の継続を求めて外部の組合に駆け込み、交渉しようとしたようですが、最終的には示談に応じたようです」

 改めてホリプロに見解を問うと、

「引き続き社員教育につとめて参ります」

 感情が高ぶりハンドリングを誤れば、あらぬ事故を招くのは、人生も同じなのである。

「週刊新潮」2020年7月23日号 掲載