ファンの要望が実現

 7月31日、新ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系列・火・22:00)の公式サイトは、先日、亡くなった三浦春馬さん(享年30)の代役を立てずに9月15日から放送することを発表した。

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 ドラマの主演は三浦さんと松岡茉優(25)と発表されていた。しかし、三浦さんが7月18日に自殺したことから、放送の行方に関心が集まっていた。

 公式サイトではプロデューサーのコメントが掲載されている。一部を引用させていただく。

《皆様から、三浦春馬さんが演じたこのドラマを観たいという非常に多くのご要望をいただきました。それにお応えするべく、キャスト・スタッフ一丸となり作り上げた作品をお楽しみいただけるように、誠心誠意努めて完成させていきます。また、松岡茉優さんをはじめとした出演者と共にドラマを完結させるべく、一部台本を書き直して撮影を進めていく予定です》(註:改行を省略した)。

 サンケイスポーツ(電子版)は7月31日、「三浦春馬さん遺作ドラマ、代役立てずに9・15から放送 公式サイトで発表」の記事を配信した(註:全角数字を半角にするなどデイリー新潮の表記法に合わせた:以下同)。

 サンスポの記事はYAHOO!ニュースがトピックスに転載したが、本文には《本紙の取材によると》との記述があり、以下の事実が報じられた。

《ドラマは収録途中だった4話で完結する形にして放送。台本を書き直し、残された共演者で今後撮影に入る》

お蔵入りは無理

 そもそも一部の芸能メディアは、共演者の精神的ショックなどを理由に、“お蔵入り”の可能性を報じていた。これに対し、SNSでは「三浦さんの演技を見たい」との声が多数を占めていた。

 ちなみにデイリー新潮は7月21日、記事「三浦春馬さん急死で松岡茉優共演「カネ恋」の行方 TBSが簡単にお蔵入りできない事情」を配信している。

 記事で民放キー局のドラマスタッフは、「そう簡単にお蔵入りにはできない」と解説していた。理由はTBS「火曜ドラマ枠」の視聴率が好調だからだ。その部分を再掲させていただく。

《当初は視聴率で苦戦することもあったが、2016年にメガヒットを放つ。それが「逃げるは恥だが役に立つ」だ。

 第1話は10・2%だったが、回を追うごとに人気を呼び、最終回は20・8%、平均視聴率も14・5%に達した(註:ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム:以下同)。

 その後も「あなたのことはそれほど」(17年:平均視聴率11・2%)、「義母と娘のブルース」(18年:同14・2%)とヒット作を連発した。

 新型コロナウイルスの影響で放送延期となっていたが、7月7日から放送が始まった「私の家政夫ナギサさん」も初回が14・2%、第2話が12・8%と好調な滑り出しとなっている。

 この枠はタイトルを4字に圧縮することも伝統で、放送年順に「にげはじ」、「あなそれ」、「ぎぼむす」、「わたなぎ」となる。そのため今回も「カネ恋=かねこい」と呼ばれているわけだ。

「TBSと言えば日曜午後9時の『日曜劇場』が名実共に看板番組ですが、火曜ドラマも高視聴率のおかげで、CMの枠も高く売れます。TBSにとっては最重要の“生命線”の1つですから、そうそう簡単に『カネ恋』を諦めるわけにはいかないはずです」(同・関係者)》

“弔い合戦”が実現?

 その一方で、デイリー新潮は代役による再撮影の可能性にも言及していた。

 前回の記事でも取材に応じた民放キー局のドラマスタッフは、「9月15日の初回だけでなく、続く3回とも視聴率を稼ぐのは間違いないでしょう」と予想する。

「視聴者から『見るに忍びない』という声も出るとは思います。しかしながら、志村けんさん(1950〜2020)も、新型コロナで亡くなられる前に撮影した朝ドラ『エール』(NHK総合・月〜金・8:00)が放送されました。視聴者からの評判も上々でした。TBSの『火曜ドラマ』枠は好調ですし、やはり『カネ恋』の視聴率は伸びると考える方が自然です」

 いささか気の早い話かもしれないが、たくさんの視聴者に見てもら得る可能性が浮上しているとなると、作り手としては“続編”の可能性について考えるものだという。

「松岡茉優さん、三浦翔平さん(32)、北村匠海さん(22)とキャスティングは充実しています。これを4話で終わらせるのは、あまりにももったいない。そんな声がTBS局内から湧き上がって当然だと思います。いわば“弔い合戦”ですから、スタッフの士気も非常に高くなるはずです。三浦春馬さんが所属していた芸能事務所はアミューズですが、もし続編を制作するとなれば、全面協力は間違いありません。大物や売れっ子を出演させるのは確実でしょう」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年8月4日 掲載