ある時はイタリア仕込みの靴職人、またある時は画家にしてデザイナー、しかしてその実体は……。歌手デビューを果たした花田優一(25)だ! そんな彼に“バイク盗”の疑いがかかった。被害者は、他ならぬ元貴乃花親方(48)である。

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 9月27日、花田優一氏は自身の誕生日に合わせて歌手デビュー。さっそく女性誌にアラフォー美容師とのホテル密会を撮られる色男ぶりも披露している。

 片や、元貴乃花親方は近ごろ目立った活動がない。昨年、一般社団法人「貴乃花道場」を設立し、相撲道を通じて青少年や指導者を育成するために各地で地道にイベントや講演をこなしてきた。

 今春から神奈川歯科大学の特任教授に就いたものの、コロナで開店休業状態。金欠で東京都品川区内にある“5億円豪邸”を売りに出すのではないかといった話も囁かれたものである。

 なんとも対照的だが、

「実はいま二人の関係はかつてないほどに拗(こじ)れ、“絶縁状態”にあるんです」

 と、貴乃花をよく知る関係者が明かす。

「かねて親方は、長男である優一さんに対して、“自分の教えに反して中途半端だ”と厳しい姿勢を貫いてきました。靴職人として靴の納期や金銭面でトラブルを抱えているのを見てのことです。そうした状況で、今年の春以降に“事件”が起きた。別居状態にあった中で優一さんが、豪邸に置いてあったオートバイを勝手に売却してしまったというのです」

「被害届を出すぞ!」

 関係者曰く、「もともと親方は多趣味な人」。ワインに精通し、葉巻も嗜(たしな)み、ハーレーダビッドソンを駆るバイク通でもある。

「確かに売却も視野に入れていたと思うのですが、今春、親方が自宅の物の整理をしていた時のこと。オートバイとアルファードが自宅から消えていることに気づいたのです。そして、なんらかのきっかけで優一さんの仕業と知った。優一さんはオートバイを売り払った代金もせしめたらしく、親方は“窃盗で被害届を出すぞ!”と大激怒していました」

 このバイクがハーレーかどうかは分からないが、息子の悪行を知った父は、

「いまは、怒りを通り越して呆れ果てている感じです。この“オートバイ売却事件”を境に、親子で話すこともなくなったそうです」

 長男との諍いで警察に被害届とは穏やかではない。一体なにがあったのか。まずは長男・優一氏に訊ねると、

「こちらのほうからは何もコメントすることはありませんので」

 と言うのみ。対する元貴乃花親方からは、文書で次のような答えが返ってきた。

「これまでの報道にもあったように、優一には、他人さまにご迷惑をお掛けすることなく、自分で決めた道を真っ直ぐに進んでほしいという思いがある中、優一との間に考え方の違いが生じた部分がないわけではありません」

 息子を憂える父は続けて、

「もっとも、御質問にあるオートバイは所在不明となり、所在を確認したことはありますが、彼が売却したことを具体的に把握できているわけではありませんし、アルファードについては、過去に所有していたことは事実ですが、既に、かなり以前に適切に売却しております」

 アルファードは自分で売った。バイクはなくなったが、長男の仕業かどうか分からない――。ともあれ、被害届は出していないという。なお、自宅は現在も所有中とのことで、当面は売却もなさそうだ。

 優一氏は父との関係を、歌手デビュー時、本誌(「週刊新潮」)にこう語っている。

〈父とはお互いの近況を、テレビを通じて知るという感じです。歌手デビューについては父にも母にも相談や報告はしていません。僕ももう、大人ですから〉

 大人なら、自身にかけられた疑いはしっかり晴らしたほうがいいのでは?

「週刊新潮」2020年11月5日号 掲載