思わず『えっ』と声をあげて

 2020年の芸能界に走った激震。年の瀬に改めて、タレントの徳光正行が「みんなの声」を聞き取ってみたところ……。

 毎年この時期になりますと、各メディアでは亡くなられた芸能人や著名人の追悼記事が組まれます。

読者の皆さまはその記事をご覧になって、物思いにふけることと思われます。

 人間生まれたからには必ず死を迎えるわけですが、自ら死を選ぶというのは特異なことに他ならないと思うわけであります。

今年2020年は自ら死を選ばれてしまった芸能人の方の多さが目につきました。

ただただ悲しく思い、そして虚しく思うことしかできないというのが現実であります。

とにかくショッキングなニュースが続いた今年の芸能界。皆さまはそれぞれについて、どうお感じになられたのかを伺ってみました。

「やはり、三浦春馬の自殺は驚きましたね。品行方正、清廉潔白を形にしたような好青年だったので残念でなりませんでした。でも逆にそういう青年だからこそ、魑魅魍魎みたいなのが蠢く芸能界だと思い悩んでしまったのかなとも感じました」(35歳男性・大手メーカー勤務)

「三浦春馬が亡くなったという記事を見たのは、電車でスマホをいじっている時でした。思わず『えっ』と声をあげてしまったのですが、周りの人たちでも見ている人がいたみたいで、皆声をあげずとも驚いたという表情を浮かべている感じでしたね。私も特別彼のファンというわけではなかったのですが好感をもっていただけにショックでした」(43歳男性・自営業)

SNSの“猛威”

「三浦春馬さんが出ている映画とかドラマとか結構見ていたので、ショックでした。かっこいいし性格も良さそうだったし、本当に理想的だったじゃないですか? 私の周りの子たちもみんなショックを受けてましたね。あと、亡くなったすぐ後に元カノとされる女優さんを叩いたりするのってなんなのと思いました。その元カノの人もそうだし三浦春馬さんもそんなことされて本当にかわいそうって。SNSって匿名をいいことに勝手なこと書き過ぎですよね」(28歳女性・金融機関勤務)

 残された関係者にはSNSが猛威を振るったことも、今年とても問題視されました。

「三浦春馬の自殺に関連づけて色々な憶測がされたのが気持ち悪かったですね。もしかしたらどこかで引っかかる部分はあったかもしれないけど、(同じく死を選ぶことになった)芦名星も竹内結子も藤木孝も共演者だからどうとか。なんでそういう陰謀論みたいなことを言う人がいるんですかね。嫌な世の中ですよね」(35歳女性・飲食店勤務)

「自殺は残された人が本当に気の毒だと思いますし、どんなことがあっても肯定してはいけないと思います。私の友達でパートナーに自殺されてしまった人がいるんですけど、彼は完全にその日から時が止まってしまっています。周りが食事に誘ったりして顔を出すこともありますが、以前の彼とは別人になっていますね」(38歳女性・公務員)

「これは芸能人に限らずだとは思うんですけど、コロナによる自粛で鬱状態になってしまったのかなと思います。家にいる時間が長くなると、色々余計なことを考える時間が多くなるじゃないですか? 三浦春馬さんや竹内結子さんみたいに見ない日はないくらいの活躍をしていた人の方が、この自粛生活は堪えたのではと感じています」(51歳男性・美容関係)

80歳で……

「三浦春馬さんもそうでしたが、竹内結子さんの自殺は本当にショックでした。おおよそ自殺とかとは縁遠い感じの人だったので。しかもお子さんがまだ小さくていらっしゃるのに。残されたお子さんや旦那さんはこれからどうするのか、本当にお気の毒です」(44歳女性・主婦)

「竹内結子さん好きだったんだけどなー。まさか自殺するような悩みを抱えていたなんて。周りも気がつかなかったのかという意見もありますけど、周りの近しい人こそ気づかなかったりするものなのかな?」(36歳男性・イベント会社勤務)

 とにかく、「ショック」「なぜ」という言葉しか見つからないようですね。

「自分は竹内結子さんとも芦名星さんとも仕事をしたことがあります。2人に共通していたのは、明るくて気を遣える方だったこと。女優さんて実際、横柄な方も多いんですよ。でもそういったところが全然なくて現場では誰に対しても分け隔てなく接してくださって、また仕事をご一緒したいなと思った方々でした。それ故に本当にショックでした」(43歳男性・広告代理店勤務)

「同性から見て芦名星さんの透明感って、とても魅力的でした。なんで自殺なんてしてしまったのかなと思ってしまいます。まだまだこれからだったはずなのに。ただ、ペットロスとコロナが重なったという話を聞いた時にわからなくもないなと思いました。私もひとり暮らしで長年連れ添ったペットが一昨年亡くなったんですけど、もしこのコロナ期間でずっと家にいなければいけない時と重なっていたらと思うとなんとなくわかる気がしてしまいました」(46歳女性・飲食店勤務)

 人は1人で生まれてきて1人で死んで行くとよく言いますが、孤独に慣れるというのはなかなか難しいものなのかもしれません。

「今年、多くの芸能人の方が自殺をしてしまいましたが、私は藤木孝さんの死がショックでしたね。80歳で自殺を選択するなんてあまりにもかわいそう。本当にコロナは人間の行動範囲や仕事の幅を狭めて陰鬱にさせてしまったのかなと思ってしまいやるせないですね」(63歳男性・自営業)

徳光正行(とくみつ・まさゆき)
1971年12月生まれ。茅ヶ崎市出身。日本大学芸術学部在学中よりミュージシャンを目指すが、父の病により断念。その後、司会業やタレント業に従事する。また執筆活動にも着手し『伝説になった男〜三沢光晴という人〜』『怪談手帖シリーズ』などを上梓。4月27日には岩井志麻子氏との共著『凶鳴怪談』を出版。現在YouTube「徳光ちゃんねる」でも活躍中。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年12月30日 掲載