建前と本音は別

 12月30日、大手マスコミは一斉に、草なぎ剛(46)が結婚と報じた。スマートフォンに表示された速報に驚いた方も多かっただろう。

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 メンバーも祝福のコメントを発表し、特に中居正広(48)のものは大きな話題となった。

《信じられない…。はぁ…。/アイツに剛に先を越されるとは…。はぁ…。/わざわざコメントですか…。/せいぜい逃げられないように!/女房ができるんですね…。/なんてこった…、ちくしょう!》(編注:改行は「/」で表記)

 各文章の行頭は「し」、「あ」、「わ」、「せ」、「に」、「な」になっていた。同じようにSNSでも祝福のコメントで溢れたが、筋金入りのSMAPファンとなると、複雑な心境だったようだ。

「ファンはSMAPというグループを愛していますが、やはり、それぞれ特定のメンバーに思い入れがあります。草なぎさんのファンを見ていると、確かに『結婚おめでとう』と祝福している女性が存在することは事実です。とはいえ、かなりのファンが強いショックを受け、傷ついているのも否定できません。それを慮って、他のメンバーのファンも沈黙を守っているというのが、実は現状です」

 SMAPファンと言えば、結束の固さと、どんな不祥事が起きても一貫してグループを擁護してきたことで知られる。

 例えば嵐の二宮和也(37)は、2019年11月に結婚を発表した。すると、相手の女性が過去にSNSで交際を匂わせる投稿を行っていたと指摘され、物議を醸したことは記憶に新しい。そこには「結婚には絶対反対」という強いファン心理が働いていた。

孫がいても女心は別

 やはり、嵐とSMAPはかなり違うようだ。更に草なぎの場合、過去に不祥事を起こしている。09年に全裸で泥酔していたとして公然わいせつ容疑で現行犯逮捕された。それでもSMAPファンは離反せず、常に草なぎを擁護、応援を続けてきた。

 これほど懐の深いファンなら、さぞかし草なぎの結婚を心から祝福しているだろうと思うのだが、実際は違うという。

「SMAPの結成は1988年です。私たちファンも結婚し、子供どころか孫がいる女性も少なくありません。頭では結婚を祝福しなければと分かっているのですが、やっぱりアイドルという存在は“永遠の片想い”なんです。心から愛した男性が、具体的な特定の女性に心を寄せ、入籍したという事実は、私たちの気持ちをかき乱してしまうんです」

 この女性の知人は、LINEに「草なぎくんが結婚」とだけ記入すると、後は一切の投稿が止まってしまった。報道に絶句し、深く傷ついた心理状態が痛いほど伝わってきた、と言う。

「これこそがリアルなファン心理、文字通りの女心だと思いますが、冷静に考えても、結婚を祝福するのに躊躇する理由があります。私たちSMAPファンは、やっぱり木村拓哉くん(48)の結婚に傷ついた過去があります。おまけに独身時代の木村くんが充実した活動で私たちを魅了したのに比べると、結婚してからは輝きを失ったというのが率直な感想です。草なぎくんが木村くんの二の舞になるのではないかという不安が、どうしても頭をよぎってしまうのです」

評価を高めた飯島三智氏

 打ちのめされ、ひたすら沈黙を続けるSMAPファンの中にあって、唯一の光明は、SMAPの元マネージャーで、草なぎらが所属する「株式会社CULEN」の代表取締役を務める飯島三智氏の評価が、改めて高まったことだという。

「草なぎくんの結婚発表は、単に事実を伝えただけで、彼のコメントなどは一切、掲載されませんでした。もし『幸せな家庭を築きます』とか、『嬉しさでいっぱいです』などという発言が公開されていたら、まさに傷口に塩を塗られた状態になったと思います。飯島さんは私たちの気持ちを分かってくれていて、配慮をしてくれたのは間違いないでしょう」

 SMAPファンの女性は「結婚で木村拓哉が輝きをなくした」と指摘したが、似たような声は福山雅治(51)のファンからも聞こえる。

 その一方、三浦友和(68)は結婚をきっかけに実力派の脇役俳優としてイメージチェンジに成功し、今では“名優”として高く評価されているのはご存知の通りだ。

 確かに人気稼業の男性にとって結婚はリスクになり得る。だが新しい魅力を生み出すことに成功したケースが存在することも確かだ。

「草なぎくんと飯島さんにとっては、ある種の正念場だと思います。草なぎさんが独身時代以上の活躍を見せれば、結婚は大成功となります。“事実婚”が報じられている香取くんも入籍に踏み切るかもしれません。森且行くん(46)を含めるとSMAPは6人ですが、これで3人が結婚したことになります。そんな彼らが再結成を果たしたなら、まさに21世紀の新しいアイドル像を示すことができるでしょう。私たちファンの傷が癒えることはないと思いますけれど(笑)、SMAPの未来に期待する気持ちに変化は全くありません」

週刊新潮WEB取材班

2021年1月10日 掲載