“日本でいちばん明るい朝番組”を標榜する「ラヴィット!」(TBS)が低視聴率に喘いでいる。4月1日には、早くも視聴率1・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、MCの川島明の表情は強張り始めた。そんな中で唯一、明るく美しい笑顔を振りまいているのが、水曜レギュラーの矢田亜希子(42)だ。いまやバラエティに引っ張りだこで、街歩きロケまでこなす。業界での評価もうなぎ登りだ。

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 3月31日、「ラヴィット!」初登場の挨拶は以下の通りだった。

矢田:おはようございます。矢田亜希子です。これからですね、毎週水曜日、本当に皆さま、よろしくお願いいたします!

 やはり華がある。ようやく清々しい、朝の番組らしいスタートとなった。

ママタレ、おばちゃんキャラも炸裂

 最初の企画、“超一流シェフが選ぶ1番美味しい味の素冷凍食品”では、13歳の息子を持つママタレとして、冷凍食品についてコメント。

矢田:お弁当を毎日作っているので、あと1品、ここの隙間、という時に本当に助かってます。夕飯でも、あと1品欲しいという時、すぐできて、本当に使えます。

 次の企画、“街を知り尽くしたプロお勧め 平日4時間 浅草満喫プラン”では、矢田は同じ水曜レギュラーのアンタッチャブル柴田英嗣(45)、そして月曜レギュラーの丸山桂里奈(38)とともに、浅草の街歩きロケを担当した。

 浅草の知られざる新名所を案内しつつ、食レポをし、子育ての苦労なども語る。浅草の遊園地・花やしきに話が及ぶと。

矢田:ママ、めっちゃ頑張りましたよ! 花やしきにも連れて行きました。大きくなってくると、富士急ハイランドとか。でも、富士急は結構大人向けじゃないですか。私はもうダメ、この歳になっちゃって……。

押尾イメージは完全に払拭

 2003年の「白い巨塔」(フジテレビ)で演じた、清楚なお嬢様役で人気を博した矢田が、街歩きロケで“この歳”などと言って、おばちゃんらしさを出してきたのだ。民放ディレクターは言う。

「いまや彼女はバラエティ番組で引っ張りだこです。美人ですから、笑顔も涙もリアクションが映えるんです。女優なので喜怒哀楽の表現がうまく、AKBや坂道グループなどのアイドルやギャル系、モデル系には出せない大人のリアクションが好評です」

 レギュラーだった「有田プレビュールーム」(TBS)は3月で終了したものの、間を空けずに「ラヴィット!」のレギュラーを獲得。3月20日には「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」(NHK総合)、24日は「あさイチ」(同)、4月2日は「沸騰ワード10」(日本テレビ)、3日は「ごはんジャパン」(テレビ朝日)と出演が続いている。

「そもそも『沸騰ワード』の“取り憑かれた女優”の1人として、コストコに取り憑かれた女優として紹介され、バラエティ界で火がつきました。彼女は、週1ペースでコストコに通い、ほぼ全ての商品を把握しているというコストコマニアで、昨年の『沸騰ワード』では季節ごとに新商品を紹介する準レギュラーになっていました」

 矢田と言えば、周囲の反対を押し切って、06年に押尾学と結婚したものの、09年8月、いわゆる押尾事件後に離婚。あの時、彼女のイメージは大きく傷ついた。

「離婚後も彼女を使うことには、正直言って抵抗がありました。イメージが悪い、好感度が低い、バラエティには出ないと業界では見られていたのです。ところが、コストコロケを見た業界人たちは、間違いに気がついた。彼女はお嬢様ではありませんが、女優ぶったところがなく、美人で庶民的、リアクションも巧い、生活感を出すことも厭わない、ぶっちゃけ話もできる。まさにバラエティにピッタリな存在だったのです」

 バラエティに出演する女優といえば、木村佳乃や小池栄子、水野美紀、高畑淳子、夏菜などがいるが、彼女たちとは何が違うのか。

「スタジオ収録ならともかく、街歩きロケまでする女優はそうはいませんからね。矢田のように女優とバラエティタレントの二刀流は少ないです。ママタレという武器も持っていますから、生活情報などはもってこい。小倉優子がママタレでブレークしましたが、矢田は女優ですから、さらに上の特別感があるんです。そうした評価が『ラヴィット!』のレギュラーに繋がったのでしょう」

「ラヴィット!」の命運は彼女が握っている? 来週は北千住ロケだそうだが、コストコロケもそのうちあるはずだ。

デイリー新潮取材班

2021年4月8日 掲載