藤井聡太二冠(18)の登場で棋界の勢力図が塗り替わる中、天才・羽生善治九段(50)は健在だ。先ごろ、なぜか芸能事務所との業務提携が発表されたが、前人未到の偉業を目指すその陰で、元アイドル妻と女優の縁が取り沙汰されているという。

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 先月21日、羽生九段が芸能事務所のトップコートと業務提携することが発表された。

 トップコートは松坂桃李や菅田将暉など、人気俳優が所属することで知られる事務所だ。将棋以外のCMや広告などの仕事はトップコートが扱うことになる。

 観戦記者が解説する。

「羽生さんへの仕事の依頼は膨大ですからね。羽生さんは基本的にスケジュールを自身で管理しています。インタビューなど、将棋関係の仕事を引き受けるかどうかは即断即決。依頼する際は羽生さんに電話かファックスをします。自宅の固定電話にかけると、“羽生です”とご本人が出て、概要を説明して“いいですよ”となるのです。もちろん、多忙な時は断られることもあるのですが」

 将棋以外のイベントや広告などの仕事も、受けるかどうかを自身で吟味するが、

「年々、本業以外の仕事に割かれる時間が増えていき、本人の負担になっていたようです。そこで芸能事務所と提携をすることになったのだとか」(同)

すでにCMも…

 しかし、なぜトップコートなのだろうか。事情を知る芸能関係者によれば、

「所属する女優の杏さんと、羽生夫人で元アイドルの(畠田)理恵さんが親しいんです。二人はLINEでやり取りする仲で、理恵さんのツイッターでも杏さんのことは度々触れられています」

 5年前に公開された映画「聖の青春」で、杏の元夫である俳優の東出昌大が羽生九段役を演じた縁もあった。将棋に芸能。なんとも奇手のような気がしなくもないが、このバックアップは大きいと、日本将棋連盟常務理事の森下卓九段。

「羽生さんは藤井聡太さんと並ぶ将棋界の顔です。今まで将棋以外の仕事を個人でさばいてきたのだからそれは大変ですよ。これからはゴールデンタイムの番組に出て、一般の方に将棋を知ってもらえればいいですね」

 すでに大きな仕事も。サントリーのサプリメントのCMに起用されることが決まっているのだ。かくて集中するための環境が整った本業の将棋で目指すは、タイトル通算100期という偉業である。

 先の記者が言う。

「1989年に19歳で竜王を獲得してから、通算でタイトル99期です。これは故・大山康晴十五世名人の80期を大きく引き離している。すでに2年半も無冠ですが、通算100期となれば、前人未到の大記録となるわけです」

 棋界のレジェンドは妻と芸能事務所の助けを借りて、「局面」を打開せんとしている。

「週刊新潮」2021年6月17日号 掲載