4月改編から3カ月が過ぎようとしている。目玉と言われたのが、朝の情報番組で首位奪還を目指す「ZIP!」(日本テレビ)の総合司会に就任した水卜麻美アナ(34)だった。ところが、王者「めざましテレビ」(フジテレビ)になかなか追いつけない。それどころか、逆に引き離されつつある。実は、入社4年目で「めざまし」の女性総合司会に抜擢された井上清華アナ(26)の活躍が影響しているという。

 ***

 熾烈を極める朝の情報番組戦争。昨年まで3年連続で同時間帯の年間平均視聴率トップの「めざまし」第2部(6:10〜8:00)を打ち負かそうと、各局が意気込んでいる。

 4月改編では、日テレは「ZIP!」(5:50〜8:00)をリニューアル。女性視聴者に人気だった桝太一アナが「真相報道 バンキシャ!」MCに異動し、「スッキリ」(8:00〜10:25)のサブだった水卜アナを総合司会に就任させた。

 一方のフジは、「めざまし」の永島優美アナを新番組「めざまし8」に異動させ、井上アナを抜擢した。民放プロデューサーが言う。

「もちろん、女子アナNo.1の水卜アナのMC就任が最も注目されました。フジはといえば、当初は井上アナの1年先輩の久慈暁子アナを『めざまし』に持って来るのではないかと見られていました。入社4年目の井上アナでは、あまりに荷が重い。水卜アナの足下にも及ばないと見られていたんです」

「めざまし」第1部の視聴率アップ

 デイリー新潮は「朝の情報番組戦争、『ZIP!』不調で水卜麻美アナは疲労困憊か」(5月28日配信)で、「ZIP!」がスタジオや番組ロゴまで刷新する力の入れようだったにもかかわらず、思いのほか結果が出ていないことを報じた。

「これまで視聴率は当然のように、同時間帯の『めざまし』第2部と『ZIP!』を比較していたのですが、視聴率表を見ていて、面白いことに気づきました。『めざまし』第1部(5:25〜6:10)の視聴率が、上がっているのです」

「ZIP!」と放送が重なるのは、わずか20分。しかもド早朝と言ってもいい時間である。

「『めざまし』第1部の数字が良いから、第2部へいい流れができているのです」

 具体的には、永島アナの最終週となった3月第4週の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)は、4・6%、4・7%、4・3%、4・7%、4・5%だった。

 ところが、井上アナになった6月第3週は、4・9%、5・0%、4・7%、5・1%、5・0%に上昇しているのだ。

井上アナに“パン”はつくか

「平均で0・5ポイント近くアップしていることになります。6月21日も5・0%で、占拠率は26・0%。なんと4人に1人が『めざまし』を見ていることになります。これは驚異的なことです。『めざまし』は第1部、第2部ともメインは三宅正治アナと生田竜聖アナ、新たに加わったのは井上アナただ1人です。早朝から彼女の爽やかな笑顔を見たいという人がいるということですね」

 それだけではない。彼女はさらに早い時間から出演している。

「彼女は第1部の前枠『めざましテレビ全部見せ』(4:55〜5:25)では、唯一のメインとして番組を仕切っています。水卜アナが出る『ZIP!』の1時間も前から『めざまし』で笑顔を振りまいているわけです。知り合いの20代女性も“清華チャンが可愛いから、この頃は『めざまし』ばかり見てる”と言っていました。水卜アナにとっては強敵出現でしょう」

 かつて、有賀さつき、河野景子、八木亜希子という“花の3人娘”時代に始まり、チノパン(千野志麻)、アヤパン(高島彩)、ショーパン(生野陽子)、カトパン(加藤綾子)と人気女子アナを続々と輩出したフジ。久しぶりに、井上アナも○○パンと呼ばれる日が来るのだろうか。

「アナウンサーとしてまだ拙いところもありますが、出演を続けるうちに実力もついてくるものです。それに、単純に6月21日の視聴率だけで見れば、カトパンの『Live News イット!』は4・5%程度しか取れていませんが、『めざまし』第1部は5・0%を取っていますからね。今回の大抜擢は、フジの慧眼とも言えるでしょう。アヤパン、カトパンを凌ぐ女王になるかもしれません。以前、彼女は石橋貴明さんから清華(製菓)とかけて“菓子パン”と名付けられていましたが、根付くかどうか」

 さらに、激戦の朝の情報番組には、10月には実力、人気共にNo.1と言われる安住紳一郎アナ(47)が『あさチャン!』(TBS・6:00〜8:00)に替わる新番組にやってくる。果たして、朝を征するのは?

デイリー新潮取材班

2021年6月29日 掲載