タレント熊田曜子(39)と夫のA氏の離婚騒動は、熊田側がDV被害、A氏側が熊田の不貞をそれぞれメディアで訴え、収束がつかなくなっている。文字通り「夫婦喧嘩は犬も食わない」といった状態だが、この騒動の中で得をした会社がある。セックストイ「ウーマナイザー」を展開するドイツが拠点の会社「WOW Tech Group」だ。

 週刊誌の取材に答えたA氏は、熊田のバッグに「ウーマナイザー」が入っており、「明らかに私以外の男性との営みに使った形跡が確認できた」と主張、これが“不倫の証拠”だと訴えている。一方、熊田はママ友から勧められて自分で使っていたと話したという。このニュースが拡散すると「ウーマナイザー」の検索数が一気に増加。さらに「WOW Tech Group」では「熊田 おもちゃ」の検索数急増を理由にキャンペーンを開始するなど、国内企業では考えられない“便乗PR”を展開している。

 今回の熊田の騒動を企業としてどう捉えているのか。「ウーマナイザー」セクシャル・エンパワーメント部門のグローバルヘッドであるヨハンナ・リーフ氏に話を聞いた。【徳重龍徳/ライター】

 ***

――熊田曜子さんの報道があってから、大きな反響があったそうですね。

週刊誌の報道があってから、Google検索クエリ(検索数)は、1日で4,900%増加。日本のアマゾンサイトでの売上は、週単位で50%増加と今までにない売り上げがありました。インターネット上で「ウーマナイザーって何だろう」という関心が高まったのだと思います。

――報道後すぐに「熊田 おもちゃ」と検索した人が急増したことを受け、6月11日には製品を女性に対し300個プレゼントするキャンペーンを行ったことにも驚きました。

日本で「ウーマナイザー」が話題になっていると報告があり、すぐにキャンペーンをやることになりました。キャンペーンは開始2日で1000件以上の応募がありました。セルフプレジャーは、大きい括りでいえばフェムテック(女性の健康の課題をテクノロジーで解決する製品やサービス)の中のセクシャルウェルネス(性の健康)の一つです。日本のフェムテック関係者からはよい取り組みだと評価を得ています。

――熊田さんのスキャンダルで、これだけの反響を得たことについてはどう捉えていますか。

熊田さん個人のお話について、私たちは部外者なので、彼女のプライバシーを尊重したいと考えています。ですが、今回のニュースが日本の社会でセックストイやセクシュアルウェルネスについての議論のきっかけになればと考えています。ネットでの反応を見ると、「セックストイを持っていることが恥ずかしい」という意識の方が多く、私たちはそうした意識を変えていきたいと考えています。

ゆくゆくはキャンペーンに

――ウーマナイザーがこれまでのセックストイと違う部分はどのなのでしょうか。

これまで日本にあったセックストイは接触してそれ自体が振動するという物です。一方、ウーマナイザーは、非接触かつ空気で振動させる特許取得済みの技術を搭載している点は革新的です。また従来の物は、よい角度で当てないと気持ち良くなれなかったですが、ウーマナイザーは誰でも簡単に快楽を得られることができます。女性が購入しやすいデザイン性であったり、プレゼントしやすいパッケージにもこだわっており、家に置いてあっても違和感がない商品となっています。

先日発売された「ウーマナイザー プレミアム・エコ」は、商品からキャンペーンまで一貫してSDGsに取り組んで、商品はリサイクルできるプラスチックでできています。さらに商品購入ごとに1本木を植えるというNPO団体とも協力しており、リーディングカンパニーとして、環境に配慮しながらセクシャルウェルネスを広めていきたいと考えています。

――女性の性について、日本はやはり遅れているのでしょうか。

海外でも長い間、女性の快楽はタブー視されていましたが、徐々に私たちが発信していくことで、少しずつ浸透はしている段階です。ウーマナイザーは2020年9月に、日本における男女のマスターベーションギャップについて調査しました。日本の男性は年間平均152回マスターベーションを行うのに対し、女性は年間平均25回と大きな格差がありました。

歌手のリリー・アレンはわれわれの商品を気に入ってくれていて、一緒に商品開発も行っています。日本でもセレブリティが「ウーマナイザーを使っているよ」と公言できるような市場にしていきたいと思っています。

――たとえば熊田さんをキャンペーンに起用する可能性はあるでしょうか。

日本から今回の話があった時、われわれの中では「彼女の事務所の連絡先を知らない?」との話になりました。もちろん熊田さんの意思あってのものですが、ゆくゆくはキャンペーンで起用できたらと思います。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮取材班編集

2021年7月20日 掲載