シニア女性に絶大な人気を誇る歌謡コーラスグループ「純烈」。その熱烈な女性ファンが、メンバーに包丁や切り刻んだ下着を送りつけて脅迫する事件が起きた。「リーダーが“推し”の悪口を言っているのが許せなかった」。こう動機を供述する65歳の女。同居する夫に直撃すると……。

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「自宅でひっそり死ぬ気はない」

 9月15日、警視庁渋谷署は千葉県船橋市在住の無職・三井由起子容疑者を「純烈」のリーダー・酒井一圭(46)に対する脅迫の疑いで逮捕した。三井容疑者には今年6月、3回にわたって、酒井を脅迫する郵便物を、所属事務所に送りつけた疑いがかけられている。

「1回目は6月7日。彼女が自宅で使用していた包丁でした。タオルに包まれており、酒井さんは中身に気づかないまま自宅に持ち帰ってしまったようです。2回目は5日後の12日で、刃物でズタズタに切り刻まれていた男性用の下着。3回目は24日で、脅迫文だった。『あなたを無傷で終わらせない。必ず事件にします。自宅でひっそり死ぬつもりはない』という内容の文面が手書きで綴られていた」(警視庁担当記者)

 所属事務所は警視庁に被害届を提出。いずれも差出人の名前はなかったが、宛名の筆跡が酷似していたため、同一人物による犯行とみて渋谷署が捜査を続けていた。

「三井容疑者は3回とも別々の郵便局から発送するなどの偽装工作をしていましたが、消印から郵便局が判明。防犯カメラには彼女が乗る車の出入りが映っており、身元が特定された。逮捕後の調べには『自分がやったことに間違いありません』と素直に容疑を認めています」(同前)

最年少の“後上推し”

 彼女は最年少メンバー・後上翔太(34)のファンだった。後上は東京理科大学在学中に、酒井に誘われ、大学を中退してメンバー入りした異色の経歴で知られる。推しである後上に対し、酒井がテレビや舞台などで度々悪口を言っているのが許せなかったという。事務所関係者はこの理由を聞いて驚く。

「リーダーの酒井は毒舌キャラで知られ、歌の合間などのトークで、年齢が10歳以上離れた後上を、『芝居がド下手』などといじり倒していた。けれど、それは彼らの芸で、“悪口”では決してない。むしろ、ファンを喜ばせるサービスだったのに……」

 三井容疑者が純烈のファンクラブに入ったのは2年半前だというが、後上に思い入れるあまり、舞台上での演出が理解できなくなってしまったというのだ。三井容疑者が住む船橋市の近隣住民も、事件を知り一様に衝撃を受けている。

「そんな激しい追っかけをしているなんて思いもよりませんでした。至って普通のおばあさんですよ。派手でもないし、むしろ上品な貴婦人といった感じ。明るくご挨拶もしてきます」(近所に住む女性)

直撃に夫は……

 近隣では犬を連れて、夫妻で散歩する姿がよく見受けられたという。

「旦那さんも大人しそうな方。リタイア後の人生を二人で楽しんでいるように見えました。ただ、近所の人の話では、最近、可愛がっていた犬が亡くしたとのことで、奥さんはとてもショックを受けていたそうです」(別の住民)

 自宅も至って普通の二階建ての一軒家である。出窓からは猫が顔を覗かせていた。インターホンを押すと出てきた夫は、憔悴した声色でこう返した。

「すみません。取材はお断りさせていただいているのです。失礼致します……」

 夫としても、芸能人とはいえ自分以外の男性に妻が熱を入れてしまったことで起きた顛末に頭を抱えているに違いない。やがて帰ってくる妻を受け入れるのだろうか――。

デイリー新潮取材班

2021年9月18日 掲載