10月13日よりSeason20が始まる「相棒」(テレビ朝日)。杉下右京を演じる水谷豊も古稀(数えで70)を迎えたが、番組が終わる気配はまだまだないという。4代目相棒の反町隆史(47)も歴代最長記録が目前で、右京さんからの覚えもめでたい。こちらも交代の予定はないという。

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 撮影は順調と話すのは番組関係者だ。

「水谷さんも結構老けましたが、現場に入ると必ず全てのスタッフとグータッチを行い、初対面の俳優さんにも自ら話しかるなど場を和ませています。同じテレ朝のシリーズ『科捜研の女』が映画化され、9月に公開されたことを自分のことのように喜んでいて、『相棒』スタッフに“見に行ってよ”と営業していましたよ。もちろんスタッフの士気も上がっています」

 99年からシリーズ化した「科捜研の女」は、10月14日からSeason21がスタートする。現在放送中の連続ドラマシリーズでは最長寿で、01年にシリーズ化した「相棒」がその後を追っている。

「『科捜研』は初映画化でしたが、『相棒』はすでに4回、映画化されていますからね。同じ長寿シリーズの主演を張る身として嬉しかったのかもしれません」

「相棒」では“相棒”が交代するたびに映画化されてきた。4代目相棒である反町隆史が交代しないと、映画版の新作は作られないということだろうか。

右京さんは定年間近

「映画化の話はわかりませんが、反町さんは視聴者にも好評ですし、台詞覚えが悪いということもありませんからスタッフにもウケがいい。彼が相棒になったのはSeason14(15年10月)なので、6年目に突入しました。これまでの最長は初代の寺脇康文さんで、スタートからSeason7までですから、もうすぐ反町さんは最長の相棒になります。もちろん、水谷さんにも気に入られているようですから、本人が辞めたいと言わない限り4代目は続くでしょうね。それに新たに相棒を入れたとしても、水谷さんと上手くいかなかった場合を考えると……」

 反町は永久相棒になる可能性がある?

 では、右京さんはいつまで続けるのだろうか。問題は設定年齢だ。杉下右京は東大法学部を首席で卒業すると、国家公務員I種試験に合格しキャリアとして警察庁に入庁。初めて担当した事件は「昭和五十九年 文京区強盗殺人事件」(Season5「杉下右京 最初の事件」)という。彼のことだから、東大入学・卒業もストレートに違いない。とすれば、22歳で警察庁入りし、初事件から37年、少なく見積もっても、右京さんは現在59歳ということになる。間もなく定年退職するはずである。

マリコとの共演も

「どうするでしょうね。視聴率も高いですし、テレ朝の上層部も番組を終わらせる気持ちなどありません。万が一、水谷さんが体調を崩すとか、ご本人から辞めたいという話があるまでは続ける気のようです。水谷さんもシリーズを追うごとに、脚本がどんどん進化していることに満足されているようです。水谷さんも来年は70歳ですが、少しでも脚本が良くなければ、きちんと意見します。そのためにも脚本家は、どんどん新しい人を取り入れて競わせているんです」

 Season20の第1話は、久しぶりに本田博太郎が、17年前に演じた朱雀武比古(元内閣官房長官)役で登場するという。テレ朝では前クールの「緊急取調室」(主演・天海祐希)で、初回に桃井かおりが登場して話題となったが、「相棒」では大物ゲストはないのだろうか。

「本田さんが朱雀を演じた回(Season3)は、ファンの間では名作として有名ですからね。久しぶりの登場を楽しみにしている人も少なくないと思います。歴史ある『相棒』は、これまでにも大物ゲストは多く出演してきましたし、今後も過去の出演者が出てくる脚本作りをしているようです」

 本田といえば、宮藤官九郎が所属するグループ魂が歌にしたこともある、硬軟演じ分けられる名バイプレーヤーだ。最近では内藤剛志の「警視庁・捜査一課長」(テレ朝)で、どこからともなく現れる刑事部長(「相棒」では片桐竜次が演じている)役で“ひとりコント”を演じているが、「相棒」では久しぶりに重厚な演技が見られるかもしれない。

「テレ朝の上層部は、『科捜研』の沢口靖子さんには、いつか『相棒』に出てほしいという考えもあるようです」

 マリコと右京という空気を読まない2人の共演は、話題を呼ぶに違いない。

デイリー新潮取材班

2021年10月13日 掲載