鬼龍院翔の二股疑惑に続き、歌広場淳の不倫中絶報道。立て続けのスキャンダルで活動自粛に追い込まれたゴールデンボンバーだが、私生活でトラブルを抱えているのはメンバーだけではない。彼らの育ての親である、所属事務所「ユークリッド・エージェンシー」会長の木村敏彦氏(61)も、妻と泥沼の離婚訴訟を抱えているのだ。「連れ去り」、「DV」。おどろおどろしい言葉が飛び交う修羅場と化した法廷。さらには、夫妻と鬼龍院の"奇妙な関係"まで……。全面対決する夫妻から、それぞれ話を聞いた。

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岡本真夜やリンドバーグを売り出した“名伯楽”

 ゴールデンボンバーの育ての親として知られる木村氏は、大学卒業後、レコード会社に就職。会社員時代に岡本真夜やリンドバーグを売り出して一躍、名を上げた。2000年に独立して「ユークリッド・エージェンシー」を設立。08年にまだ無名のインディーズバンドだったゴールデンボンバーと契約し、NHK紅白歌合戦で4年連続歌われた「女々しくて」を大ヒットさせた敏腕プロデューサーである。

「ゴールデンボンバーの成功とともにユークリッドも業務を拡大。同社はマネージメント事業以外にも、映像制作、グッズやCD販売など事業を多角化させ、グループで全てのアーティスト関連業務を行う体制を確立させました。今や10組以上のアーティストが所属する中堅事務所で、従業員数も50名を超えます」(業界関係者)

 だがプライベートではメンバーたち同様、深刻な問題を抱えている。12年に結婚したロシア人妻と4年前から別居。二人の間に出来た男児の監護権を巡って争い、現在も離婚訴訟が継続中なのだ。

木村氏の猛アタックで結婚

 では、その激しすぎる夫婦バトルの詳細について、妻の言い分から聞いていこう。後ほど木村氏の反論も聞いていくが、夫側は妻の主張を全面的に否定していることを予め断っておく。

「歌広場さんのスキャンダルが出た後に、夫にメールしました。『あなたとそっくりですね』って。返事はありませんでしたが……」

 カリーナさん(39)は、涙を交えて語り出した。ロシア・ハバロフスク出身で、15年前に来日。最初は別の日本人と結婚していたが、2012年、東京・六本木のパーティで木村氏と出会ってから運命が変わったという。あちこちの街角で「女々しくて」が流れ、ゴールデンボンバーが飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃だ。

「木村さんは、人気グループを抱える芸能事務所の社長だとはおくびにも出さない謙虚な人でした。前夫とのトラブルを抱えていた私に、リッツ・カールトンの部屋を貸してくれたり、優しかった」

 木村氏に猛烈にプロポーズされ、二人は出会ってから半年後の12年9月に結婚。その頃には、彼女はすでに木村氏の子供を身ごもっていた。13年1月に、カリーナさんは帝王切開のうえ、男児を無事出産。だが、結婚前から木村氏の「浮気癖」に悩まされたと語る。

結婚契約書

「いろいろな女性の影がありました。深夜に、見知らぬ女から電話がかかってきて、”私は彼と付き合っています”と言われたことも。もう他の女性とは手を切りますと約束したから結婚したんです。けれど、息子が1歳半くらいになった頃、また他の女と怪しい関係にあることを知ってしまった」

 ベビーカーを押して散歩していると、木村氏が会社の女性と二人でランチをしているの見かけたという。

「しばらく様子を見守っていると、二人は店を出て、会社近くのマンションへ入っていくのです。私は会社に乗り込んで木村さんに詰め寄りました」

 この騒動を機に、14年11月にカリーナさんは木村氏と〈夫婦間の誓約に関する合意書〉と題した契約書を交わしたという。公証人の認証もある文書で、裁判所にも証拠として提出されている。漢字の読み書きができないカリーナさんのために、日本語とローマ字の両方で表記された文書には、離婚条件が細かく書き連ねてある。

(1)甲(木村氏)は、甲と乙(カリーナさん)の間の子、Aの親権は母である乙が取得すること合意する。
(2)甲は、乙が子をロシアに連れて行き、養育することを認める。
(4)甲は、乙に対し、子の養育費として、月100万円又は月額収入(税金等控除前)の10%のいずれか多い金額を支払う。

 この後も「甲の不貞」が発覚した場合のペナルティとして、離婚の原因が甲の不貞であった場合は「2000万円」、甲に乙以外の女性との間で子供が出来た場合は「1000万円」。財産分与では「ユークリッドの株式50パーセント」を乙に渡すとある。文書を交わした経緯について、カリーナさんはこう説明する。

「万一に備えてではありましたが、一番の目的は彼に反省してもらうことでした。違反したらこうなるのよ、もう二度と浮気しないでね、と分かってほしかったのです」

「あの女を出して」と暴れた妻

 だが、それから2年もたたないうちに、カリーナさんはまた新しい女性の存在に気づいてしまったというのだ。

「今度の相手は、木村さんが週に一度、講師をしていた都内の音楽学校の女生徒でした。私がある日、彼の携帯に電話をすると、彼は切ったつもりで間違って電話を取ってしまったのです。学校の女生徒と一緒に食事をしているようでした」

 通話中であることに気づかないまま、生徒と話を続けた木村氏。すると、カリーナさんが聞いているとは知らず、“ラブラブな会話”を始めたという。

「女性は『ドン・キホーテに行きたい』って。それに対して彼は『その後、またいつものホテルに行こう』と」

 激昂したカリーナさんは音楽学校へ直行。「あの女を出して」と暴れ出し、再び修羅場となった。

ローマ字で書かれた「謝罪文」

「どうしたら許してくれる?」とすがる木村氏が自ら提案してきたのが「謝罪文」だった。16年5月に作成されたこの文書も裁判に証拠として提出されている。

〈ワタシ ワ キムラトシヒコ デス ワタシ ノ オクサン ハ 4ネンカン ヨイ オクサン デシタ〉

 元がローマ字で読みづらいので、続きは日本語に直した文章で読んでいただく。

〈私の奥さんは何でも頑張りました。部屋はいつもきれいでご飯はいつも美味しかったです。でも私は他の女と何回も食事に行きました。奥さんが泣いてお願いしても関係なくしました。私は内緒でメール電話しました。奥さんに朝浮気しないと約束しましたがお昼に20歳の女子生徒と食事をしました〉

 過去の“浮気”についても、しっかりぶり返らされている。

〈私の付き合いの中に会社員の女の人もいました。生徒の20歳の学生たち、ただの売春。私は会社の休みの時間に会社の隣で借りたマンション何回も彼女とHやりました〉

麻布警察署に逮捕された

 この後も長々と木村氏の“悪事”の告白が続き、最後はこう締めくくられている。

〈この紙書いた全部自分です。誰でも書きなさいって言わなかった。だからどこでも奥さんこの紙出して警察でも裁判の中でもこの紙は有効です〉

 まさに“無条件降伏”を受け入れるような文書だが、この文書を作成した後も木村氏は懲りなかったというのだ。カリーナさんが続ける。

「それから1年くらいは何もありませんでした。けれど、ある時、彼がまた女性とスカイプをしているのに気づいたんです。それがきっかけで朝から大ゲンカに。ただ、その時の彼は、これまでとはまるで違いました。私が泣き叫ぶと、携帯で録音をし始めた。だから私も浮気の証拠を抑えようと、彼の携帯電話とパソコンを奪い取って隠した。すると彼は警察を呼ぶという。『どうぞ呼んでください』と。そうしたら本当に麻布警察署の署員が20人くらいやってきて、私は傷害容疑で逮捕されてしまったのです」

家に帰ったら子供がいない

 カリーナさんは誓って手を出していないと訴える。

「髪の毛を引っ張ったとか、爪で引っ掻かれたなどと木村さんは警察に訴え出たのですが、全部でっちあげです。しかも彼は警察に、私がロシアンマフィアとつながりがあるなんてデタラメまで吹き込んだ。おかげで私は、ありもしないマフィアとのつながりを刑事に追及されたのです」

 それから彼女は20日間、麻布署で拘留されることに。結局、不起訴で釈放されたが、家に帰ると誰もいない。木村氏は息子を連れて家を出てしまったのだ。

「しばらくして、木村さんの弁護士から離婚と子供の監護者指定を求める調停を起こされました。木村さんは計画的にDVをでっち上げ、この問題に強い弁護士を雇って『連れ去り』を準備していたのです」

戸籍謄本に記されていた“衝撃の事実”

 近年、日本では「子の連れ去り」トラブルが大きな社会問題になっているが、カリーナさんはその被害に遭ったと訴えるのである。こういう時のために作成しておいた「結婚契約書」は息子の監護権を巡った争いでは役に立たず、18年12月に裁判所は監護者を木村氏と認定。現在、彼女は裁判所に認められた月1回2時間の面会交流のほか、両者の話し合いで加えられた週3回の電話でしか息子と接触することが許されていない。

 さらにカリーナさんは、にわかに信じがたい話を明かした。

「訴訟準備のため私の戸籍を調べると、知らないうちに私たち夫妻が、鬼龍院さんと養子縁組していたことがわかったのです」

 確かに、カリーナさんが見せてくれた戸籍謄本には、2013年11月1日に、木村氏が鬼龍院を養子縁組したと記載されていた。養父に配偶者がいる場合は、配偶者の同意も必要なのだが、カリーナさんには記憶がないという。

「まだ息子が1歳にもならない頃、子育てに追われているなか、“これにサインして”って言われたことがありました。私はてっきり保険関連の書類だと思っていたのですが……」

 すでに説明した通り、カリーナさんは漢字がまったく読めない。その結果、知らぬ間に鬼龍院の“養母”になってしまったというのだ。なぜ鬼龍院を養子に迎えたかについては、「まったく見当がつかない」と語る。なお、養子縁組は昨年末に解消されている。

夫「すべて妄想です」

 以上が、カリーナさんが語ったトラブルの全容だ。では、ここからは夫側の言い分を聞いていこう。

「私は結婚後に浮気なんて一度もしていませんよ。全部、彼女の妄想です。彼女には本当に困り果てているんです……」

 木村氏は、疲れ切った様子で語り始めた。

「ものすごく嫉妬深い女性なんです。一番わかりやすいエピソードを紹介しましょう。家族で宮古島に旅行した時の話です。初めて入るレストランでウェイトレスさんが持ってきた水をこぼして、僕の膝にかけてしまったことがありました。わざとじゃないから、僕は『気にしないください』と言った。すると、彼女は、ウェイトレスが席を離れた途端に、『あの子とはどういう関係なんだ』って私に詰め寄り出すんです。尋常じゃないでしょう。こんなことが、ほぼ毎日続く結婚生活だったんです」

 会社の女性社員、音楽学校の女生徒との関係についても、

「全部、彼女の思い込みです。事実、彼女は法廷でも浮気をしていたという証拠は一切出せていません」

夫「ロシアンマフィアを雇って殺すと言われた」

 では、あの謝罪文はどう説明する?

「謝罪文なんて何通も書かされていて、一つひとつ覚えていません。5、6通は書いたかな。あれは自発的に書いているわけではなく、彼女がこう書けって言った通りに書いたものです。現に、おかしな日本語だったでしょう。それもそのはず、彼女が作った文章だから。結婚契約書も同じ。要求があまりにも法外でめちゃくちゃだと思いませんか。他にも“他の女性にニコニコしたら1000万円を支払う”と約束させられた文書もあります。日常的にDVによって支配されていたから、書かざるを得なかったのです」

 警察沙汰についてはこう説明した。

「警察を呼んだ時も、僕は髪の毛をつかまれて頭をかき回された。後ろから首根っこを押さえられて、『家から出ていけ』と。実際に負った怪我は大したものではありませんでしたが、暴力を振るった事実については彼女も当初、法廷で認めていましたよ、あとになって引っくり返しましたが。飼っていた子犬を玄関から放り投げ、最後は興奮して『ロシアンマフィアに頼んであなたを殺す』と言い出した。私が『そういうことを言うこと自体が犯罪だよ』って言うと、『警察を呼べ』。それで警察を呼んだんです。刑事さんから『被害届を出しますか』って言われて悩みましたが、2、3年前にも同じように、プラスチック製の灰皿で頭を殴られて、警察沙汰になったこともあった。もう限界だと思って、被害届を出すことにしたのです」

 息子を連れて家を出たのも、自分と息子を守るためだと訴える。

「警察や役所にDV被害保護のための支援措置を申請し、いまも認められています。DVは法廷でもちゃんと認定されている。世の中に『連れ去り』被害で辛い思いをされていらっしゃる方々がいることも、もちろん知っています。でも一方で、DVに苦しみ、やむなく家を出る人たちがいることもちゃんと分かってほしい。好んで子供を片親にしたい親なんていません。私はこれがきっかけで、仕事も半分引退して、いま主夫です。引退が早すぎないかとも言われますが、仕事よりは息子が大事ですから」

「苗字を変えたかっただけ」

 鬼龍院との養子縁組については、

「あれは、彼の本名が珍しすぎて、芸能人としてプライバシーを保ちづらいと本人から頼まれただけの話。外したのは、入籍して7年経つと籍を外した後も通名として名乗れるという制度があるから。彼女にもちゃんと説明して、書類にサインしてもらってますよ。彼女の言っていることは、すべてめちゃくちゃなんです…‥」

 真っ向からぶつかる両者。もはや夫婦関係の修復は不可能であろう。忘れてはならないのは、いがみ合う両親の間にいる子供の存在である。面会交流は続いてはいるものの、方法を巡って争いがあるという。裁判所が、子供を最優先に考えた裁きをすることを願ってやまない。

デイリー新潮編集部

2021年11月24日 掲載