この秋に始まるNHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」は、長崎県五島列島が舞台の一つ。が、同地出身の“フジテレビの女子アナ”は、故郷が朝ドラの話題で沸くその陰で、久しく会社に姿を見せず、ひっそり退社を決意していた。

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 今月10日、フジの社員・永尾亜子(28)が退社を予定していることがスポニチアネックスで報じられた。

 まだ若いだけに、ニュースになるのも無理はない。退社時期は今秋で、関係者にあいさつも済ませ、現在は有給休暇を消化中だという。

「じつは以前から、永尾さんは退社するんじゃないかと心配されていました」

 とはフジ関係者だ。

 2016年入社の永尾はアナウンス室に配属されて、「めざましテレビ」のエンタメニュースなどを担当。18年には同じ五島列島育ちの女優、川口春奈(27)へのインタビューで地元トークに花を咲かせたこともあった。

入社1年目にセクハラされたことが報じられていた

 ところが今年6月末、広報局へ異動になったことが変調のきっかけに。

「異動が相当ショックだったみたいです。彼女の担当は番組広報、つまり番組の取材対応やリリース作成が仕事となったのですが、異動直後からほぼ会社に来ず、“出社拒否”の状態に。彼女は入社1年目に上司からセクハラされたことが報じられながら、明るく振る舞っていた。やはり広報局が不本意だったのでしょう」

 と先の関係者。

「アナが異動後に退社する前例は多くて、たとえば今年4月にフリーになった久代萌美はネットワーク局に移った後の退社でした。だから今回、社内でもみな余計に気をもんでいたんです」

朝が弱いのは致命的

 人もうらやむキー局アナになったのに、まだ20代のうちに裏方に回るとなれば、“もういや、出社しない”と反応するのが現代感覚か。

「いえ、彼女の場合、真面目にやってきて異動の憂き目を見たアナとは少し事情が違うんです。本人も公言していますが、朝が弱くて早起きが苦手。出社時間が午前2〜3時台になるのもザラの『めざまし』でそれは致命的です。遅刻が多く、生放送に間に合わないこともあったほど」(同)

 かくてフジは、やむなく彼女を広報局へ異動させたというわけだが、女子アナウオッチャーの上杉純也氏は同情することしきりだ。

「上の世代には“レジェンド格”のカトパンこと加藤綾子アナがいて、2年下には売り出し中の井上清華アナがいる。彼女はその狭間でワリを食った印象です。地方の島育ちで長崎大出身といった貴重な個性もあったのに、フジがそれを生かしきれなかったのでは」

「本人がしたいように楽しく生きて」

 朝ドラ「舞いあがれ!」の主人公の母は、子供を守る家族愛にあふれた人物だという。五島列島に暮らす永尾の母もまた娘思いで、永尾はたびたび母の手作りの服を着て番組に出ていたとインタビューで語っている。その母に尋ねると、

「退社のことや今後のことは何も聞いていません。自分のことはあまり話さない子なので」

“出社拒否”については、

「そんなことはないと思います。元気にしてますよ」

 と否定しながら、

「もう大人ですから、本人がしたいように楽しく生きていってくれればそれでいいという思いです」

「週刊新潮」2022年9月22日号 掲載