9月30日、テレビ朝日の弘中綾香アナウンサー(31)が結婚を発表した。メディアの関心は俄然、お相手の“小栗旬”似とされるイケメン社長に向けられているが、放送業界では「女子アナの結婚観の変化を象徴」する“祝報”と受け止められているという。

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 当初、「一般男性」とされたお相手は9月29日に上場したばかりの英語コーチングサービス提供会社「プログリット」の岡田祥吾社長(31)と判明。気鋭の若手実業家として知られ、上場により岡田氏の資産は15億円近くにまで膨らんだとされる。

 一方の弘中アナも「激レアさんを連れてきた。」や「あざとくて何が悪いの?」のほか、冠番組「ノブナカなんなん?」などにレギュラー出演。オリコンの「好きな女性アナウンサーランキング」で3連覇を達成し、“テレ朝のエース”と呼ばれる存在だけに「お似合いのカップル」との声は多い。

「交友関係の広い弘中アナに関しては、局内でも“結婚するとしたら、相手は芸能人かスポーツ選手、ミュージシャンかな”といった観測が流れていましたが、結果は違った。いまのトレンドを踏襲した選択に、局内の女性社員らは“やっぱり!”と頷き合っています」(テレ朝関係者)

 かつてフジテレビの女子アナが牽引した「結婚相手といえばプロ野球選手」といった風潮はいまや影をひそめ、近年は一般人と結婚するケースがスタンダードになりつつあるという。

 もちろん「一般男性」といっても、今回の弘中アナのケースや、年商2000億円のスーパーマーケット経営会社の二代目社長と結婚した元フジテレビの加藤綾子アナ(37)の例などもある。しかし、これらはどちらかといえば少数派で、たとえばフジの三田友梨佳アナやTBSの古谷有美アナはそれぞれ外資系企業に勤める一般男性と結婚。テレ東の須黒清華アナも一般男性と、日テレの岩本乃蒼アナは職場結婚だった。また元テレ朝の竹内由恵アナは医師と、元TBSの吉田明世アナは大手広告代理店社員と結婚した。

プロ野球中継の“消滅”が転機

「お笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀と結婚した元NHKの神田愛花アナやNBAプレーヤーと結婚した元フジの久慈暁子アナ、人気ユーチューバーと結婚した久代萌美アナのように、いまも華やかな世界で活躍する男性と結婚するケースはあります。その一方で、最近の若い女子アナの多くがリアリストで堅実志向が強く、かつ結婚後も仕事を続けたいと考えているのも事実。そんな価値観の変容がパートナー選びにも影響を与えている」(同)

 プロ野球選手と結婚するケースが減ったのには理由があると話すのは、別の民放キー局関係者だ。

「地上波のゴールデン帯などでプロ野球中継を流していた時代と比べると、放送そのものが激減したいまは局アナが仕事上、選手と接点を持つ機会も減少。また一部の若い女子アナのなかには“女性関係が派手”や“収入が不安定”といったイメージをスポーツ選手に抱き、結婚相手として敬遠する空気も強い。プロ野球選手のステータスが相対的に低下してきたように感じます」

 スポーツ選手だけでなく、女子アナと芸能人が結ばれるニュースも最近は聞かない。その芸能界でも女優の新川優愛(28)がロケバス運転手と結婚して話題になったが、タレントのシェリー(38)もテレビディレクターと離婚後、現在はカメラマンと事実婚にあると報じられるなど、一般男性と付き合う女性芸能人も増えている。

コロナと「合コン文化」の廃れ

 コラムニストの辛酸なめ子氏はこう話す。

「いまの若い女性は“結婚相手に養ってもらう”や“結婚がゴール”といった考えは希薄です。結婚後も共働きを前提とし、人生設計もしっかり考えている人が多いため、スポーツ選手や芸能人よりも会社員のほうが“ローンが組める”など実利的な面でプラスと捉える感覚を備えているように感じます。そもそも恋愛に対するモチベーション自体が低いようにも映り、バブル世代の女子アナとは違った思考と価値観を持っていると考えたほうがいいでしょう」

 プロ野球選手らとの“ゴールイン”が減っている背景についても、

「若い女子アナは、スポーツ選手を夫に持つと日々の栄養管理や遠征など、妻としてフォローする部分が大きいことを先輩アナのケースを見て知っています。自己実現を犠牲にしてまで夫を支えるといった感覚はいまの時代に合わないところがある。もうひとつ、かつての“合コン文化”が廃れ、そこにコロナ禍も重なり、異業種の著名人などと知り合う場や機会そのものが減っていることも無視できません。そんな時代的な背景もあって、結果的に女子アナたちの選択は地に足のついたものとなっているように感じます」(同)

 女子アナの結婚観の変遷は“時代の空気”と無関係でないようだ。

デイリー新潮編集部