秋篠宮家の長女・眞子さま(29)と小室圭さん(30)は10月26日に婚姻届を出す。この日に備え、一部のマスコミが結婚の賛否を問う世論調査を行っている。ところが、その結果が、社によって驚くほどバラバラなのをご存知だろうか。

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 実際の調査結果をご紹介しよう。時系列に並べてみる。出典は全て電子版だ。

▽眞子さま結婚 反対7割でも20代は過半数が賛成「好き同士で運命だから」(女性自身:9月4日)

【眞子さまと小室圭さんの結婚についてどう思いますか?】
賛成:10・4%
どちらかというと賛成:19・9%
どちらかというと反対:27・1%
反対:42・7%

 女性自身の場合、「どちらかというと反対」と「反対」を足すと69・8%に達した。反対は約7割と過半数を大きく上回った。

▽眞子さまのご結婚 「祝福したい」38% 否定回答と拮抗 世論調査(毎日新聞:9月18日)

【秋篠宮家の長女眞子さまが年内に結婚されると報じられています。どう思いますか】
祝福したい:38%
祝福できない:35%
関心がない:26%

 毎日の場合は「祝福できるか否か」を巡って、賛否が拮抗した。また、「関心がない」という回答も2割を超えたのも目を引く。

▽【独自アンケート3万5651回答】眞子さまと小室さんの結婚どう考える?「ぶれない愛」か「説明責任放棄」か(AERA dot.:10月3日)

【あなたは今、お二人の結婚を祝福する気持ちはありますか?】
ない:93%
ある:4%
どちらでもない:3%

 AERA dot.の場合は、9割以上が反対という結果が出た。ちなみに、調査はインターネット上のアンケート形式で行われたという。

 回答者の内訳は、女性が76・4%、男性が男性23・4%、その他が0・2%。年齢層の最多は50代で(30・4%)、次が40代(29・2%)となったそうだ。

読売は賛成が多数

▽眞子さま結婚、よかったと「思う」53%…読売調査(読売新聞:10月5日)

【秋篠宮家の長女、眞子さまと小室圭さんの結婚が、正式に発表されました。お二人の結婚を、よかったと思いますか、思いませんか】
思う:53%
思わない:33%
答えない:13%

 この調査は日本テレビのニュース系列(NNN)も参加したため、同じ5日に同社のニュースサイト「日テレNEWS24」でも報じられた。

 女性自身から始まって、この読売・日テレの調査で4社目だが、初めて結婚に賛成する意見が反対を上回った。しかも53%と、僅かだが過半数を超えたことがポイントだろう。

▽【眞子さまご結婚アンケート結果発表】「お二人の意思こそが重要」「時期を考えるべきではないか」 “ご結婚の決着に納得するか”に“納得がいく”は7・4%(文春オンライン:10月5日)

【あなたはお二人のご結婚についてどう思いますか?】
納得がいく:7・4%
納得がいかない:83・7%
どちらともいえない:8・9%

大きいばらつき

 文春オンラインの調査では約8割が「納得がいかない」と反対だった。

 こうして5社の調査を改めて確認してみると最初に気づくのは、新聞より雑誌の調査は結婚に否定的な意見が鮮明になるという傾向だ。皇室の取材を行っている記者が言う。

「眞子さまと小室さんの結婚に関しては、雑誌メディアが独自取材を行い問題点を指摘してきたという経緯があります。その編集部が世論調査を行うと、やはり結婚に異を唱える人が積極的に協力するという側面は否定できないと思います」

 ただし、同じ新聞社の世論調査でも、かなり異なる結果だった。ここまで差が出たのは珍しいだろう。

「内閣支持率の場合、自民党寄りとされる読売の調査では支持率が高くなり、批判的な朝日や毎日では低くなると言われています。とはいえ、今回の調査で言えば、読売の賛成が53%なのに対し、毎日は38%。なんと15%も差が出ました。ましてAERA dot.の調査では9割が反対していたわけですから、違和感を持つ読者も少なくないでしょう」(同・記者)

 SNSなどネット上では、結婚に反対する声が多い。AERA dot.や女性自身の調査結果は、ネット世論を裏付けた。

反対なのに賛成!?

 こうした乖離は一体なぜ発生したのだろうか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「結婚に異を唱える理由と密接な関係があるのではないでしょうか」と指摘する。

 具体的に、その理由を分類してみよう。

【1】小室圭さんに問題がある、【2】母親の小室佳代さんに問題がある、【3】眞子さまに問題がある、【4】秋篠宮家の子育てに問題がある、【5】宮内庁に問題がある──。

 この5点が主なものだろう。こうした問題意識が絡み合い、「結婚には納得できない」という大きな世論を生み出している。

「否定的な意見を持つ人でも、『賛成ですか? 反対ですか?』と訊かれれば、『賛成』と答えることは充分に考えられます。そもそも『自分は反対だが、最終的に結婚は2人の意思が尊重される』と考える人もいるでしょう。【4】秋篠宮家の子育てに問題があると判断している人なら、『眞子さまが結婚して秋篠宮家から出るのは歓迎すべきことだ』と受け止めるかもしれません。【5】宮内庁に問題があるという意見の持ち主なら、『降嫁して一般人になるのだから、宮内庁から自由になれる』と賛成する人もいるでしょう」(同・井上氏)

調査自体は有益

【3】眞子さまに問題があると考えている人の中には、「アメリカでもどこでも行き、もう二度と帰国しないでほしい」──こんな意見を持っているかもしれない。ならば世論調査に「結婚は賛成」と答える可能性がある。

「世論調査や実態調査は当てにならないと思っている人もいますが、そんなことはありません。私たちが全く知らなかった社会の動きがデータで可視化されたり、ぼんやりとしたイメージに数字の裏付けを与えてくれたりと、調査が社会にとって有益であるケースは枚挙に暇がありません」(同・井上氏)

 井上氏は最近の代表例を2つ挙げる。1つは厚生労働省と文部科学省が4月に結果を発表した、ヤングケアラーに関する実態調査だ。

 もう1つはベネッセホールディングスが3月に発表した、「小学生の読書に関する実態調査」だ。

「前者は、東京都内の高級住宅街を有するような区でも、両親や祖父母、きょうだいの世話や介護などをしている子供が少なくないことをデータで可視化しました。後者は、『本を読むと思考力が伸びる』とぼんやり思っていた“常識”を、進研ゼミにおけるテストの偏差値を調べた結果、本を読む小学生のほうが思考力は高い傾向が出たと、数学的なデータで証明しました」

結婚反対が増える設問

 内閣や政党の支持率調査は、「信用できない」と批判的な意見も少なくない。だが、井上氏の見解は異なる。

「その時々によっては違和感を持つ数字になるかもしれませんが、数年のスパンで見れば、有権者の考えを数字で示すことに成功しています。有権者が投票の際に参考にしたとしても、全く問題のない客観性と正確性があると思います」

 ただし、眞子さまと小室さんの結婚について「賛成ですか? 反対ですか?」と訊く世論調査の設問には問題があるという。

「世論調査で“誘導質問”が疑問視される場合があります。極端な例を挙げると、『安倍内閣は桜を見る会の問題を巡って、様々な批判が出ています。安倍内閣を支持しますか?』という設問だと、『支持しない』が増えるでしょう」(同・井上氏)

 眞子さまと小室さんの結婚について調査する場合、「説明責任」という単語を使えば、反対意見が際立って増える可能性があるという。

世論調査との相性

「最初に『眞子さまや小室さん、小室さんのお母さんは、説明責任を果たしていますか?』と訊けば、相当な人が『果たしていない』と答えるでしょう。更に『説明責任を果たしているか議論になっている結婚に賛成ですか、反対ですか』と聞けば、『反対』はかなり増えるのは間違いありません」(同・井上氏)

 要するに、眞子さまと小室さんの結婚と二者択一の質問は、相性が悪いというのだ。

「AかBかの質問が力を発揮するのは、『菅内閣を支持しますか?』や『東京五輪に賛成ですか?』でしょう。今回の結婚問題は、議論百出、百家争鳴という状態です。誰もが言いたいことが山のようにあるわけです。それが実際に投稿されたことで、ネット上では反対の意見が盛り上がりました。しかし詳細を見ると、皆さん様々な理由から反対しているのです。イエスかノーかという単純な答え方はできません」(同・井上氏)

デイリー新潮取材班

2021年10月13日 掲載