コロナ感染は下火となったかに見えるが、皇室は今もイレギュラーなご活動を余儀なくされている。それはご公務のみならず日常にも及び、例えば天皇家の長女・愛子さまも、大学への通学さえままならない。そして、そこには陛下の思し召しがおありなのだという。

 ***

 愛子さまは4月から、学習院大学文学部日本語日本文学科の3年生になられた。

「大学では現在、一部で対面授業が始まっており、オンラインと併用されていますが、4月12日に新学期を迎えられた愛子さまは、昨年度に続きリモートで授業に臨まれています」

 とは、宮内庁担当記者。これに先立ち愛子さまは、3月17日に行われたご成年の記者会見でも大学生活について触れておられ、

「『感染防止の観点から』大学には通われず、全科目をオンラインで受講されていると仰っていたのです」(同)

リモートに徹する強いご意思

 この“観点”の中心にあるのは、天皇皇后両陛下へのご配慮だという。

「ご自身が通学されることで両陛下がコロナに感染なさるようなことがあってはならないとお考えで、侍医ともご相談の上でお決めになったとのことです。側近は“登校されたいお気持ちがあり、お心が揺れる中での判断”と話していました。3月の会見では『厳しい状況が落ち着いた先に、少しでも不安の少ない環境で、皆が有意義な学校生活を送ることのできる未来が待っていることを願っております』とも仰っており、リモートに徹する強いご意思がうかがえました」(同)

 もっとも、さる宮内庁関係者によれば、

「愛子さまのお姿には、いささか不安も覚えます」

 とのことで、

「両陛下をおもんばかるお優しさとは別に、二度とない貴重な大学生活です。“さぞお辛いだろう”と、庁内では案じる者も少なからずいます」

 世間ではリモートが解除され、通勤・通学風景が戻りつつある中、同年代の学生との触れ合いがかなわない。そんな状況が心配されるわけだが、

「そうしたご姿勢は、愛子さまお一人のご判断によるものではありません。ここに陛下のご意思が反映されているのは間違いなく、むしろコロナに関して陛下は、絶えず慎重なお立場を貫いてこられたのです」(同)

一貫した感染対策

 それは昨年6月、東京五輪開催のひと月前に「宮内庁長官の拝察」という形で陛下の感染拡大へのご懸念が示されたことからも明らかであり、

「地方へのお出ましは、コロナが流行して以降、一切なさっていません。これは秋篠宮さまとは対照的です。万が一にもご自身が感染されるようなことがあれば、他の皇族方とは次元の違う事態が生じるのは自明。常にその想定ができているからこそ、陛下は慎重にならざるを得ないのです」(同)

 一例として、今月5日に滋賀県で催された「全国植樹祭」が挙げられる。

「四大行幸啓の一つであり、式典関係者はお出ましを前提に準備を進めてきましたが、すでに3月下旬、宮内庁は県に“コロナで出席は難しい”と連絡している。直前まで状況を見極めるのではなく、少しでも不確実な要素があればオンラインに切り替える。陛下は、一貫して感染状況を厳しく捉えられています。そのご姿勢のもと、愛子さまにもリモート授業を勧められたと伺っています」(同)

意外なメリットも

 そこには思わぬ“メリット”もあるのだといい、

「ICUと学習院では学生の気質が異なるものの、眞子さんの騒動があった後です。外出先で、小室圭さんのようにむやみに近寄ってくる人がいないとも限りません。御所で勉強に専念できるのであれば“変な虫”とも無縁。両陛下もご安心のことと拝察いたします」(同)

 一方、皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授は、

「愛子さまが大学に通えない状況は陛下も不憫に思っておられることでしょう。確かに御所にいらっしゃれば“第二の小室さん”のような人との接触もあり得ません。ですが、そもそも聡明な愛子さまに、その心配はご無用だと思います」

 とはいえ、備えあれば憂いなしでもある。

「週刊新潮」2022年6月9日号 掲載