記者からの厳しい質問

 令和の皇室にあって、天皇皇后両陛下を最もお傍(そば)でお支えするのが、皇嗣家たる秋篠宮ご一家である。眞子さんの皇籍離脱もあり、次女の佳子さまにはご活動への期待が寄せられるところだが、そこに“ご家庭の事情”が、看過できない影響を及ぼしているのだという。

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 2019年春にICUを卒業された佳子さまは当時、文書回答でご公務についてこう述べられていた。

〈私が何をやりたいかではなく、依頼を頂いた仕事に、一つ一つ丁寧に取り組むというのが基本的な考え方です〉

 それでも同年夏、秋篠宮家のお世話をする皇嗣職のトップ・皇嗣職大夫の定例会見では、こんな一幕がみられた。

「大学院への進学も就職もなさらない佳子さまのお過ごしようについて、年齢もさして変わらない若手の女性記者から『普段は何をなさっているのか』『大卒の女性が、ご公務の日程がこれだけでは時間を持て余すはず。同級生などは今、社会に出て一番忙しい時なのに、ご本人はどのように過ごされているのか、常々不思議でした』といった質問が投げ掛けられたのです。これに大夫は『元気にお過ごしです』と答えるばかりで、具体的なご活動については分からずじまいでした」(宮内庁担当記者)

週に3回オンライン勤務

 佳子さまはその後、昨年5月から一般財団法人「全日本ろうあ連盟」の非常勤嘱託職員となられているのだが、

「このお仕事は、手話に取り組んでこられた佳子さまご自身が希望なさったのですが、現時点で出勤はなさらず、週に3回のオンライン勤務が続いている。お仕事内容については、たびたび会見でも質問が出るものの、大夫は『私的なことなので』と、頑として明かそうとしないのです」(同)

 今なお、コロナ感染の状況をみながらリモートワークが続いているというのだが、その全日本ろうあ連盟が主催する「第70回全国ろうあ者大会」が、今月12日に広島で開かれた。開催要綱には「目的」として、

〈全国のろうあ者が一堂に会することにより、手をたずさえて助けあいその福祉の増進と社会的地位の向上を図り、あわせて一般社会の理解を促進し、ろう児・者として幸せな生活を営むことに寄与せんとするものである〉

 と記され、当日の参加者は約2200人だったというから同連盟にとっては一大行事である。

一大イベントに出席なさらず…

 ところが、この大会に当の佳子さまは、リモートも含めて出席なさらなかった。先の記者によれば、

「今回は、秋篠宮ご夫妻が臨席されました。皇嗣職によれば、主催者からご夫妻にお出ましの願い出があったとのこと。大会前日の11日午前中に宮邸を出発され、羽田空港から広島へ。午後は原爆死没者慰霊碑に供花され、その後、市内のホールで演劇祭典などをご鑑賞。翌12日は県立総合体育館で、ろうあ者大会に臨まれました」

 一方で佳子さまは、

「当日の12日は東京・千駄ヶ谷の東京体育館で、健常者と障害者が一緒に音楽やダンスを楽しむ行事『ドレミファダンスコンサート』へご出席されました。こちらも主催者のNPO法人から佳子さまにご出席の願い出があったというのです」(同)

 このイベントは12年に始まり、以降は年に2回開催。今回で20回を数えるという。

「17年6月の10回大会には紀子さまと佳子さまが皇族として初めて出席され、19年10月の15回大会には佳子さまが単独でお出になっている。今回もまた節目の大会であり、かねてダンスをご趣味とされてきた佳子さまにお声がかかったわけです」(同)

「あまりに不可解」

 あくまで表向きは、同日に催される二つの行事をご家族で分担なさったといえる。が、ことはそう単純ではないという。

「今回はご公務がバッティングしたとはいえ、あまりに不可解です」

 とは、さる皇室ジャーナリストである。

「ダンス関連ということで願い出があったのはいいとして、佳子さまは非常勤ながらも『ろうあ連盟』の職員でもいらっしゃるわけです。ご自身が勤務なさる団体による、年に1度の大きな催し。まして70回の節目だというのに、そこに全くコミットなさらないというのは考えられません」

 実際に先の記者によれば、

「5月27日の皇嗣職会見では『大きな大会なので、佳子さまは何か関わっておられるのか』と尋ねられても、大夫ははぐらかすばかり。記者があらためて『(佳子さまが)職員として当日までに携わられるお仕事があれば紹介してほしい』と求めたのですが、『お知らせできるかどうかも含めて検討する』と言うにとどまったのです」

 さらに続けて、

「翌週、6月3日の会見で初めて佳子さまのダンスコンサートへのお出ましが明かされました。なぜ1週遅れの発表だったのかは不明ですが、前週の時点で佳子さまはご出欠の判断を決めかねていたのかもしれません」

 前週の会見での反応を踏まえ、慌ててダンスコンサートへのご出席を決めたともささやかれており、

「この発表に記者が『だから佳子さまは広島へ行かれないのか』と質したのですが、大夫は『今回はろうあ連盟から両殿下に願い出があり、それに基づいて出席される』と、ちぐはぐな回答に終始した。『(職員の)佳子さまは当日までにお手伝いなどなさるのか』と問うても『そういうご予定は伺っていない』と言うのみでした」(同)

 結局、保留となっていた“当日までのお仕事”については触れずじまいだった。

安堵なさる佳子さま

 さる宮内庁関係者が言う。

「いかにダンスコンサートご出席の準備があるとはいっても、ご自身の勤務先が催す大会への“ご姿勢”がこれでは、せっかく就職なさった意義がかすんでしまいます。思い出されるのは、三笠宮家の瑶子さまのお仕事ぶりです。瑶子さまは2006年から6年間、日本赤十字社に常勤嘱託として勤務され、その間、全国大会などでは登壇者のご案内係など“楽屋裏”のお仕事も務めておられました」

 そうした経緯もあり、

「ろうあ連盟の現職員であられる佳子さまが欠席される上、運営にもメインで携わらないというのは非常に残念です。節目となる70回大会で、よりご身位の高い皇族方に願い出があったのでしょうが、そのあたりを調整するのも役所の仕事。たとえばダンスコンサートは以前にご出席されたことがある紀子さまにお願いし、ろうあ者大会には秋篠宮さまと佳子さまが出席なさるという選択肢もあったのではないでしょうか」(同)

両親への不信感

 そんな“アレンジ”がままならない背景には、皇嗣家の事情が色濃く反映されているのだという。秋篠宮家を知る関係者によれば、

「佳子さまは今なお、秋篠宮ご夫妻とコミュニケーションが取れていません。眞子さんの結婚問題で一貫してお姉さまを支えてこられた佳子さまは、『最初は(結婚に)賛成していたのに』といったご両親への不信感が芽生え、亀裂は修復不能の状態。ご家庭でも接触なさらないのだから、長時間、移動を含めて同行されるなどもっての外。ご両親のなさる活動には一切タッチしたくないというのが偽らざるお気持ちです。佳子さまは今回、ダンスコンサートが同日に開催されたことに、むしろ安堵なさっていたと拝察いたします」

 とのことで、

「毎週金曜日の会見前、皇嗣職はご夫妻と面談し、話す内容を打ち合わせるのですが、ここに佳子さまは同席されません。ご両親とさえ、お考えやご予定を共有なさっていないのですから、会見で佳子さまについて問われた大夫がしどろもどろになるのも無理はありません」(同)

 スケジュール発表が1週遅れになるのもうなずける。海外の王室に詳しい関東学院大学の君塚直隆教授が言う。

「折しも英国では、96歳のエリザベス女王の在位70年を記念する『プラチナ・ジュビリー』が成功裏に終わりました。女王が国民に敬愛されているのは、王室がどのように国民に寄り添っているかを情報発信している点も大きい。秋篠宮家では今回、ご家族間でしっかり話し合いが持たれたのでしょうか。とすれば、いかなる理由で役割分担がなされたかについて、つぶさに国民に知らしめるべきです。そうしたお考えが秋篠宮家にないため、宮内庁も動けないのではないでしょうか」

 ご家庭内の重いわだかまりによって、ご公務にひずみが生じているのは明らかだ。

「週刊新潮」2022年6月16日号 掲載