瀬戸大也の“メドレー不倫”を本誌(「週刊新潮」)が報じてからひと月。優佳夫人のインタビューが公開され、ワイドショーはこぞって取り上げた。だが徹頭徹尾、醜聞のスルーを決め込んだ局もあり……。

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 優佳夫人の思いは、10月19日、女性向けライフスタイル情報誌「FRaU」のウェブサイトで公表された。

〈このままでは家庭が壊れてしまうかもと思っていました〉との見出しで、曰く、注目される夫が昨年から変わってしまい、このままでは“裸の王様”になってしまうと感じた。不貞を知って離婚も考えたが、“神様が私たちを試してるんじゃないかな?”と思うようになった――。現時点での思いを赤裸々に明かしたという触れ込みだ。

 このインタビューについて、たとえばTBS系「グッとラック!」は、

「女房にこんなこと言わせちゃいけないよ」

 と立川志らく。フジテレビ系「とくダネ!」では、

「厳しい言葉もありましたが、一方では思いやりも十分感じられるようなお話でした」

 小倉智昭がそうコメントし、日テレ系「情報ライブ ミヤネ屋」では宮根誠司が、

「五輪までは支えていこうという決意表明のようにも見えるんですが……」

 と語っていた。おおむね各局が取り上げていたわけだが、これはあくまでインタビューの話。公表の前日、18日のフジ系「ワイドナショー」で、松本人志はこんな疑問を呈している。

「あまりワイドショー扱わなかったでしょ。あれズルいなと思います。忖度(そんたく)があると思いますよ。処分が決まったら扱わないわけにはいかないから扱うけど、それまではぐずぐずしてましたよ、ワイドショー。全然やらないんですよ」

 仰せの通り、である。

電通と水泳連盟

 実際、テレ朝などはインタビューの話もスルー。日本水泳連盟が10月13日に瀬戸を年内活動停止処分とした事実は、「グッド!モーニング」などがわずか数分で伝えただけである。それはフジもほとんど同じで、本誌が9月24日に報じて以来、この2社は“沈黙”を貫いてきた。松本はそれをズルいと言ったわけだが、

「テレ朝とフジには、瀬戸選手の所属事務所である電通グループの『ジエブ』と、水泳連盟に忖度せざるをえない事情があるんです」

 と、さる民放幹部が言う。

「テレ朝については単純明快で、これまでも、これからも世界水泳を放映するためです。世界水泳は来年開催予定が2022年に延期されましたが、それまで電通と水泳連盟にヘソを曲げられるわけにはいかない。それと、まさにいま、萩野公介選手や入江陵介選手といった日本代表クラスが参戦中の国際水泳リーグをテレ朝のCSで放送していますしね」

 一方のフジについては、

「あの池江璃花子選手の存在が関係しています。話は彼女が白血病を公表した昨年時点に遡りますが、池江選手も所属するジエブはテレビや新聞に、“池江の家族への取材は控えるように”と通達を出していました。ところがフジの番組スタッフが池江選手の実家に行き、週刊新潮の記者と一緒に囲みで祖母から話を聞いてしまった。これにジエブが激怒し、“今後は取材に協力できない”とスポーツ局関係者に通告したのです」

 慌てふためくフジのスポーツ局。

「池江選手は数字を稼げるドル箱ですからね。実際に取材NGなんてことになったら目もあてられません。以来、フジはジエブとの関係修復に努めてきました。そこに、瀬戸の不倫報道が出た。すると、スポーツ局から情報番組サイドに“瀬戸は池江と同じ事務所だから、勘弁してほしい”と泣きが入ったのです。それでフジは、瀬戸の問題をまったくと言っていいほど扱えなかったわけです」

 これらが、舌鋒鋭く松本人志が言うところの「忖度」。ワイドショーがぐずぐずしていたウラ事情である。

「週刊新潮」2020年11月5日号 掲載