6月23日から26日にかけて栃木県の西那須野CCで行われた男子ゴルフツアー「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップbyサトウ食品」は、稲森佑貴(27)が優勝賞金1千万円を手にした。7月には国内ツアーがなく、多くの選手が夏休みになるが、稲森は27日、アメリカへと飛び立った。話題のLIVゴルフ第2戦に参戦するためである。

新ツアー「LIVゴルフ」はサウジアラビアの政府系ファンドが今年からスタートさせ、破格の賞金額が話題になっている。

 6月9日から3日間、イギリスで開催された第1戦。制したのは、2011年マスターズ覇者シュワーツェル(37)で、優勝賞金は400万ドル。日本円にして約5億4千万円に及ぶ。同時に4人一組の団体戦も行われ、そちらでも優勝した彼は合わせて約6億4千万円を獲得した。

タイガー・ウッズに提示された顔見世料は?

 優勝者以外の賞金も破格だ。第1戦には谷原秀人(43)、木下稜介(30)、香妻陣一朗(27)の日本人3人が出場し、最上位13位の木下は約4250万円を獲得。これは国内ツアー最高額である日本オープンの優勝賞金4200万円をも上回る。参加全48選手中最下位に終わった選手ですら約1620万円を手にしている。

 ゴルフ記者によると、

「飛行機代やホテル代なども主催者が負担してくれる。しかも通常の大会より1日短い3日間開催。これほどおいしいツアーはない」

 驚くのはまだ早い。有名選手は出場するだけで高額の顔見世料を手にするのだ。

「フィル・ミケルソンは270億円を受け取ったとのこと。タイガー・ウッズに至ってはなんと1350億円が提示されたそうです」

 既存の米欧ツアーは強力なライバルの出現と選手引き抜きに警戒感を隠さない。「LIV出場者は追放」「罰金を科す」と発表し、流出防止に必死である。タイガーは、そんな米ツアーに操を立てて辞退したという。

「松山英樹にもオファーが来ていますが、彼もタイガー同様、今のところLIVに出る気はないそうです」

 7月1日に始まった第2戦に出場した日本人は、第1戦の3人に稲盛を加えた4人。6位の香妻はなんと、80万ドル(約1億円800万円)を手にした。いずれ米ツアー・PGAに取って代わる勢力となるかもしれないのである。

「週刊新潮」2022年7月7日号 掲載