「ボクシング・WBA世界ミドル級王座決定戦」(20日、有明コロシアム)

 ボクシング・トリプル世界戦の前日計量が19日、都内で行われた。WBA世界ミドル級王座決定戦を行う村田諒太(31)とアッサン・エンダム(33)はともにアンダーリミットで一発クリア。WBC世界ライトフライ級タイトルマッチを行う両選手もパスした。だが、WBC世界フライ級王者のファン・エルナンデス(30)が体重超過で失格し、王座を剥奪されるアクシデントがあった。また、ダブル世界戦の調印式も行われた。

 エンダムが200グラムアンダーでパスしたのを見届けた村田はゆっくりとはかりに乗った。両腕で力こぶをつくり、筋肉美を見せつけた。72・3キロ−エンダムと同じ体重だった。

 「ほっとしています。試合前の一番大きな最初に越さないといけない壁なので」。安堵(あんど)の表情を浮かべたが、前日すでにリミットに達していた。「夏休みの宿題も早めに済ませておくタイプ」。土壇場でじたばたしない性格は減量にも表れている。

 計量後、対峙(たいじ)して視線を交えた。「彼は絞ってきたのかな。体は全体的に僕の方が大きかったと思います」。冷静に相手を分析しつつ、「もともとビビリで試合の時に開き直って『行くぞ!』とやるタイプなのに、こんなに落ち着いてていいのかな」と周囲を笑わせた。

 計量後はトマトとチキン、スッポンの2種類のスープをゆっくり味わった。回復食は「炭水化物がメインですね。まず、パスタ。キノコとかタラコの和風もの。それからおにぎり。夜はウナギにしようと思っています」とうれしそうに話した。

 髪形を整えたエンダムに対し、髭(ひげ)をそらずに試合に臨む。「ちょっとでも守ってくれる気がしません?奈良のおばあちゃんには汚い、と怒られるんですけど」。穏やかな笑みに確かな自信がにじみ出た。