「プロレス・大仁田興行」(16日、横浜ヨット協会横特設会場)

 王道がついに電流爆破戦を引きずり込んだ。大仁田厚が雷神矢口、リッキー・フジと組んで、諏訪魔、青木(ともに全日本)、KIYOSHI(フリー)と組と激突。現役全日本選手を初めて電流爆破マッチの舞台に上げ、敗れたものの、8月27日の全日本・両国国技館大会での決着戦を要求した。

 大仁田が電流爆破戦に応じない諏訪魔を「チキン諏訪魔」などど2月から挑発を続けて実現させた一戦は、ケンドー・カシンを特別レフェリーとして、真夏の野外で行われた。試合開始から場外で激しくやり合うなど、火花を散らした大仁田と諏訪魔。リング内外で6人が入り乱れて大混乱となる中、まず、大仁田が青木を机上脳天くい打ちを放つ。

 だが、逆襲に出た諏訪魔は大仁田を電流爆破バットで一撃を加えると、耳をつんざくような爆音とともに巨大な火柱が上がり、大ダメージを与えたものの、大仁田はなんとかカウント2・9ではね返す。

 そして、今度は大仁田が電流爆破バットで諏訪魔の背中に一撃。諏訪魔は初めて爆破の餌食となった全日本の選手となったが、これもカウント2で返す。そして、終盤、大仁田が再び電流爆破バットを手にすると、なぜか諏訪魔はカシンに羽交い締めにされたが、KIYOSHIが爆破の電源を切って事なきを得る。逆にバットを奪い返すとフジを被弾させて3カウントを奪った。

 試合後、カシンが大仁田の手を上げる不可解な行動に出たが、勝敗は変わらず。諏訪魔は「今のはオレの勝ちじゃないのか。おかしいじゃねえか」と不満をあらわにしながら、「いつかケリつけてやる。楽しみにしてるよ」と完全決着を要求した。

 これに対し、大仁田は「全日本プロレスをちゃーんと電流爆破に上げました」と、過去に行った新日本に加えて、自身が育った団体でもある全日本と、2大老舗団体を電流爆破戦に引きずり込んだことで満足顔。続けて、「諏訪魔君よ、そんなに悔しけりゃ両国で最終決着をつけようじゃないか」と呼びかけた。

 これに諏訪魔は「全日本プロレスにあんたのプロレスは必要ない」と返答。大仁田は「面白いことを言うな」と挑発的な笑みを浮かべながらも、「お前が勇気を出してここに上がってくれたんじゃ。それは認める!」と、相手の土俵で戦った諏訪魔にエールを送った。