「阪神2−1広島」(17日、甲子園球場)

 ベンチの期待に応えることはできなかった。後半戦の“開幕”を託された広島・野村祐輔投手(28)が5回2失点で降板し、4敗目を喫した。「もっといいピッチングをしていればチームは勝てた」。帰りのバスに引き揚げる足取りは重かった。

 二回1死一、二塁のピンチは武器のシュートで梅野を三ゴロ併殺打に打ち取って切り抜けたが、痛恨だったのは1−0で迎えた四回。2死から鳥谷に中前打、続く糸原には右翼線へはじき返されて同点に追いつかれると、梅野にも左前打を浴びてあっさり逆転を許した。

 結局、五回を投げ終え、六回の攻撃で代打を告げられた。四回の3連打については「(自分の球を)しっかり投げきれなかった」と悔やみ、「せっかく先制してくれたのに逆転されて申し訳ない」と肩を落とした。畝投手コーチは「安打を打たれながらも、粘り強く投げていた。あの失点の場面がすべてだった」と振り返った。

 甲子園での登板は15年7月14日以来2年ぶりだったが、1勝3敗、防御率5・66と相性は良くない。この日も2失点だったが、8安打を浴びる苦しい内容だった。「反省して次、頑張りたい」。大事な初戦で納得のいく投球ができず、野村の表情に悔しさがのぞいた。